べるくんの2022冬アニメ備忘録

 ネタバレも含みます。

 

 どうも、転職してアフレコの練習をしたのち出家したフライフィッシングを嗜む税金泥棒のバドリーマン兼服飾職人であったが天皇となりさらには神になって人類を終わらせようとしたものの島流しにされた奴隷商の人喰い男です。僕はアニメを見ていると「俺も○○になりてえな」とよく発言してしまい、それを1クール書き溜めてくれる友達がいるのですが、今期はとんでもなく長い肩書きになってしまいましたね。転職とか人喰いとか何が元ネタだったか全く思い出せない。

 投稿が5月後半になってしまいました。冬アニメの感想を書いているうちに春が終わってしまいそうになって焦っています。お仕事の方はようやく落ち着いてきたので時間はあったのですが、時間ができた途端に秋からずっと積んでたスパロボ30を3,4月にかけてめちゃくちゃやってしまいこんなことになってしまいました。言い訳も済んだので感想の方までどうぞ。

 

2022冬アニメ(30本)総評

同ランクは先の方が上位

 

時間割



以下、個別評価

S)

鬼滅の刃 遊郭

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★★

 めちゃくちゃ面白かった。「遊郭編アニメは大コケ!?」みたいなネット記事を見かけたが、一体このアニメのどこの部分を見ればそう思えるのか甚だ疑問である。とにかく作画が良かった。劇中で炭治郎が瞬きも呼吸も忘れて戦うシーンがあったけど、そのシーンの作画が良すぎて瞬きも呼吸も忘れてたのは視聴者の俺らなんだよな。僕はとりわけ戦闘シーンの神作画に出会うと感動しすぎて「この数瞬に一体どれだけの努力が詰まってるんだ」と逆にドン引きしてしまうのだが、このアニメは毎週前話を超えるドン引きをもたらしてくれてすごかった。劇場版であるはずの無限列車編より良かったまである。無限列車編の興行収入ufotable社長の脱税事件が完全に追い風になってますね。遊郭編を映画にしなかったの絶対プレミだと思う。

 遊郭編で一番良かったところは、仲良し3人組が一緒に同じ敵と戦っていたこと。これは伊之助が堕姫の首を切ったシーンを指しているんだけど、3人の一糸乱れぬ連携がどちゃくそかっこよかった。鬼滅の技はそもそも見映えするんだけど、水と雷のエフェクトが重なったのが綺麗すぎた。少年漫画って割と各個撃破になりがちな気がするから鬼滅も大体そうだったんだけど、1人や2人ではかなわない敵にも3人力を合わせれば勝てるんだっていうのがね、もう完全に俺の見たかった展開だった。それもこれも伊之助が人間的に成長したっていうのと善逸がずっと寝てたのが良かったですね。最近テレビスペシャルとかで過去の鬼滅見たんだけど初登場時の伊之助とかガイジすぎてヤバかったよ。善逸は寝ながらでもコミュニケーションとれるならもう一生寝てればいいんじゃないでしょうか。ただ原作勢からの情報によると、仲良し3人組の共闘はもう最終章まで見れないらしいので悲しい。

 10話の決着はマジでめちゃくちゃ熱かった。天元様と妓夫太郎の最後の戦闘作画とかあれもはやバグでしょ。あとみんな動けない状態から出てくるタイミングがバッチリすぎる。煉獄vs.猗窩座の時もそうだったけど、一旦めちゃくちゃ静まり返ってからの怒涛のクライマックスが素晴らしすぎる。あとやはり主人公の炭治郎だが、動けるのが1人だけになって絶体絶命の時も顎を鎌で刺されながらでも決して首を切ることを諦めなかった炭治郎と、自分の首が落ちても妹の首が繋がっていれば別に良いと諦めた妓夫太郎なら勝つのは炭治郎に決まっているんだよな。このシーンも仲良し3人組全員で首を切った構図になってたのめっちゃ良かった。

 最終話は涙なしには見られなかった。首を切られた後に喧嘩しだした鬼兄妹がとても悲しかったが、炭治郎が止めてくれていつものように鬼へ救いの言葉を述べていて良かった。死後に良かれと思って妹を突き放した兄と、それでも兄についていくという妹と、最後の最後で彼らの兄妹愛に泣かされた。炭治郎と禰豆子も一歩間違えば彼らのようになっていた可能性があるわけで、そういう意味でも今回のエピソードはかなり重要だったように思える。これも原作勢からの情報だが、鬼兄妹の回想でカットされた部分に「梅が男の目を刺したのは兄を馬鹿にされたから」という理由があるらしく、そう聞くとまた一段と想いが込み上げてくる。

 天元様とその嫁たちもめちゃくちゃ良かった。煉獄さんと同じく彼も最初は新人剣士の炭治郎たちのことをとても下に見ていたが、戦いの中で態度を改め、敵に向かって炭治郎たちを認める発言をしたところは胸熱だった。あと天元様は命の優先順位をはっきり決めている発言がかっこよくて、一般人よりも上に嫁たちが来るのが男らしくてかっこよかった。結局愛する者のために戦う男が一番かっこいいってわけ。「譜面が完成した」って決め台詞もめちゃくちゃかっこよかったので僕も日常生活で使っていこうと思う。嫁3人は特になんか大きな活躍をしたってわけじゃないけど、存在自体が良い味を出しすぎてたな。戦後の天元様の死に際に嫁たちが騒いでて言葉を遺せなくなりそうだったのめっちゃ笑ったわ。どうでもいいけど、東山奈央の声のする嫁は俺的鬼滅ヒロインランキングのトップに踊り出た。ちなみに前1位はしのぶさんちのアオイちゃん。

 あと特筆すべきは堕鬼のキャスティングですね。最初の花魁の時の堕鬼はまあいつもの沢城みゆきさんらしい声で普通に良かったんだけど、まさか堕鬼に二面性があるとは知らなくて、もう一方の声もピタッとはまっててすごいなと思った。僕がアニメ視聴歴浅いのもあるかもしれんけど、沢城みゆきさんの声を初めて可愛いと思ってしまったよね。最終話の泣きのところとかもめちゃくちゃ良かった。

 OPもEDもどちゃくそかっこよかった。OPは今期楽曲ランキング第3位。Aimerあるある、歌詞聞き取れない。

これは伊之助の刀を振り回しながら鬼滅を見るぼく

 

王様ランキング(第2クール)

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 めちゃくちゃ面白かった。ストーリーも設定も回想の挟み方も素晴らしかった。一見とっ散らかっているように見える様々な要素を全部上手いこと繋げて話が進んでいくから本当に面白いと思う。タイトルの王様ランキング要素が一番難解なテーマになりそうな雰囲気があるんだけど、あえてそこにほぼ触れないことで物語のまとまりが良くなっていた気もするし、続きに向けての引きも上手いことできているように感じる。

 2クール目はある理由から国家転覆を企むミランジョが王国に罪人の刺客を放ち、反抗したヒリングたちがやられそうになっているところにボッジが駆けつけるというところから始まった。修行のおかげでほぼ無敵になったボッジは次々に魔獣や罪人を打ち倒すんだけど、倒した後にボッジの仲間になろうとする魔獣たちの姿にボッジのカリスマ性を感じた。そんなボッジの前に、相性最悪の敵とも言える不老不死の罪人・オウケンが立ち塞がる。ボッジの剣は無敵のボッス王にも勝てる剣って言われてたから、こうやって勝てない敵を用意したのはある意味なるほどだった。ボッジがボコボコにされる中、王国の仲間たちが続々と集まってくる。今まで仲違いしてるか魔獣にボコボコにされてるかどっちかでしかなかったボッス王国四天王がようやく一堂に会し、ボッジを守るために剣をとったのは圧巻だった。ただめちゃくちゃかっこよかったのとは裏腹にオウケンには手も足も出ず絶体絶命のところで、最後に出てきたボッス王がいとも簡単に力技でオウケンを大岩に封じ込めたのは流石に驚きだった。不老不死の怪物を倒すのに、ぐちゃぐちゃにして小さくして大岩の中に固定するって逆に思いつかんわ。そしてボッス王はボッジの前に立ち塞がる。いくらボッジが強いとはいえ、まさかあのボッス王に対してワンサイドゲームになるとは思わなかった。ボッス王が負けた後に感じた感情の中に、ボッジの成長に対する嬉しさが含まれてたのがまた泣けた。

 ミランジョは全ての黒幕だったわけだけど、最終的に当初我々が思っていたような悪い魔女って感じではなかったのが逆に悲しかった。その行動の全てはボッス様のためだったし、途中で自らの行いを悔いている場面が見受けられたりボッジを死の淵から救ってしまったり、その自己矛盾が悲しかった。ボッスもダイダもヒリングでさえミランジョを許してしまったので、せめて彼女には精一杯幸せになってもらいたい。

 この物語におけるカゲの立ち位置がすごく良かった。空気も読まず思ったことをすぐ口にして行動する性格だったからこそ、要所でボッジの背中を押すのはいつもカゲだった。最後の最後でカゲ的には空気を読んでボッジの下を去ったが、ボッジがカゲを探し出して再会するシーンは涙が止まらなかった。せっかく得た王位をダイダに返しちゃったのは流石に笑ったけど、ボッジが新たに作る国も楽しみでならない。

 魔神が願いを叶える形でミランジョは生き返り、ダイダがミランジョに告白して物語は大団円を迎えた。デスパーさんはオウケンを助けるという願いを横取りされた形になるのでかなり可哀想ではあったが、そのせいでデスハーが王様ランキング1位を受け入れることになり、そちらの方はようやく核心へと踏み込んでいくのだろうか。続きが気になる。

 OP映像がどちゃくそかっこよかった。今までの名場面がどんどん映っていくからめちゃくちゃ熱いんよね。その中でもボッジが剣構える映像がマジでかっこよくて震えた。

 

A+)

その着せ替え人形は恋をする

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★☆

 めちゃくちゃ面白かった。話ももちろん面白かったんだけど、えちえちポイント満載のえちアニメとしての楽しみ方もできたのが素晴らしかった。採寸のシーンとか初めての雫たんコスのシーンとか、2人でラブホに行ったシーンとかもう、ね。なんというか夏の同人誌即売会が待たれますね。あととにかく作画が良かったので、登場キャラの地の可愛さも相まってどんなカットも可愛いで溢れていた。そしてエロ作画へ対する気合いの入り方が尋常じゃなかった。

 雛人形職人を目指す五条くんが偶然にもコスプレ志望の喜多川さんに出会い、色んなコスプレ衣装を作りながら2人が恋に落ちていく話。喜多川さんが普通に超美少女ギャルなのにヤバめのオタクの一面も併せ持っていて草だった。異性とか関係なく好きなエロゲの好きなシーンとか語っちゃうのヤバいと思うんだよな。ただその他の人間性に関する部分は完璧で、特に素晴らしいなと思ったのは、1話で五条くんと初めて話して雛人形を見せてもらった時に一切手を触れようとしなかったこと。僕の感覚なんだけど、あれってそれがその人にとって大事なものだってことを理解してないとできないことだと思うんですよね。あと好きなことをしている時のあの笑顔のためならいくらでも頑張れると思わされてしまいますよね。

 中盤から登場した乾姉妹のパワーもヤバかった。特にジュジュ様の外見がドストライクすぎて超良かったんだけど、さらに彼女らは自分の好きを納得できるまで追い求める姿もかっこよかった。ジュジュ様は基本的にツンツンしてたんだけど、10話にて初めて3人でコスプレ撮影をした時に写真を見て思わず顔が綻んじゃったシーンとか最高だった。あと五条くんとの出会いのシーンがえちえちすぎてヤバかった。

 序盤はずっとコスプレ要素中心で進んでいて、作品タイトルにある恋愛要素はどういう風に絡んでくるんだろうと思っていたが、最初のコスイベントの帰りにズドーンとストレートにぶっこんできて素晴らしかった。それからの喜多川さんの恋する乙女感がめちゃくちゃ良いんじゃ。もう五条くんの全てが好きに見えちゃうあの感じ超好き。五条くんも五条くんで多分ちゃんと喜多川さんのことは好きなんだけど、女性経験がない故に「全人類は喜多川さんに対してこういう感情を抱くはずだ」とか思ってそうで、だからあんまり恋愛的な表現はしないようなそんな不器用な感じもまた良いですよね。最終話もめっちゃ良かったと思っていて、おうちデートして学校行って夏祭り行ってと、最初はコスプレ要素が全くないことに違和感というか物珍しさを覚えたんですよね。でもこれってつまりこの恋愛からコスプレ要素がなくなったとしても2人の気持ちは変わらない、この恋がまやかしじゃないことが証明されたっていう素晴らしい回だったってことじゃないですか?(考えすぎか?)

 OPもEDもめちゃくちゃ良かった。EDを歌っている人のコスプレ姿、可愛すぎないか?

 

プリンセスコネクト!Re:Dive Season2

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★★

 冗談抜きでこのアニメを覇権にするつもり満々だったのだが、あまりに上が強すぎるのでこの位置になってしまった。とにかく終始作画の良さが尋常じゃなく、特にペコリーヌのプリンセスストライクとかに関してはCygamesPicturesこのアニメに社運賭けてるのか?ってくらいの神作画だった。まあなんというかこの1作品に集中できたことも大きな要因だとは思うので、やはり今回もアニメ業界はアニメの本数を減らせという結論に帰着してしまう気はする。全体的に話のテンポは速かったため、せっかくの神作画を細部まで見切ることは叶わず、何度でも見返したくなるようなアニメだった。

 1期には登場しなかったギルドもたくさん見れるだろうということで放送前から大いに期待されていたため、最初にOP映像が流れた時はキャラ数の多さと出来の良さにツイッターが沸いたことを覚えている。ただ前作の主人公ギルドであるトゥインクルウィッシュの面々は結局出てこず、これまたツイッターが沸いたのも覚えている。公式がTWを神格化しすぎて一番扱いに困ってそうな感じも窺えた。個人的には、プリコネキャラランキングで最上位に来るツムギやカスミのメイン回が見られて非常に大満足だった。キャラスト読んでないのがバレるんだけど、カスミのシャドウであるキーリを初めて見てめちゃくちゃ可愛くて、後でキャラスト読んでおこうと思った。カスミに関しては初めて現実世界の姿も映ったので何かと優遇されている気がする。あと登場が最も望まれていたであろうなかよし部メイン回も複数回あり、メインではなかったとはいえ動くチエルが多量に見れたので良かった。チエルだけ作画枚数が異常に多かったから制作陣にチエルガチ勢がいた説すき。

 2期は美食殿というよりもペコキャルの尊さをドーンと押し出してきたなと感じた。コッコロはそれを見守る立場でありながらも存在感は多大にあったので良かった。序盤から自分の任務と美食殿での生活の間で揺れ動くキャルちゃんを見せられてつらかった。7話のペコキャルイチャイチャ回想や、9話のもはや結婚前夜カップルかな?っていうペコキャルがもう最高だった。まあその直後にキャルちゃんは陛下によってラビリスタが刺されるところを間近で見せつけられて散々だったんですけどね……。キャ虐の最大手は公式って話もほんと好きなんだよな。終盤では人質に取られたキャルちゃんをペコリーヌが救いに行き、やはり気持ちが揺れ動くキャルちゃんも最後には助けを求めてくれて最高だった。BGMがAbsolute Secretだったのもファン的には感動ものなんよ。最後にペコリーヌとジュンさんが肩を並べて戦うシーンも胸熱すぎて震えた。この過程で、ペコリーヌが実は王女だったと民衆に知れ渡ったりカイザーインサイトが偽物だったりとまた色々あった。カイザーインサイトは元々クズではあったんだけど流石に狂気が過ぎるなと思ってたらやはり本物ではなかったらしい。

 最終話ではネネカとラビリスタの力を手にした本物のカイザーインサイトとの戦いで、もうなんか一瞬もまばたきできないくらい神すぎて神だった。これまた1期と同様にユウキくんがかっこいいんすわ。最後には自分のことさえも諦めたカイザーインサイトを救うために命を懸け、キャルちゃんがカイザーインサイトを助け、そのキャルちゃんを美食殿全員で助けるというもう熱すぎる展開に終始鳥肌だった。カイザーインサイトもキャルちゃんも、これが一番救われる終わり方だったんじゃないかと思う。あと全てを取り戻して王女に戻ったペコリーヌの様子も、アプリでは詳細に描かれなかったので見れて良かった。両親と再会できて泣き腫らすペコとそれを見て泣いちゃうコッコロを見て号泣した。

 気になることと言えば、1期に比べるとアプリ未プレイ勢に優しくなかったかなと感じた。キャラストやイベストから引用してきた話が多かったし、何よりアストルムという物語の根幹にかかわる部分がぽっと出てきて進行していったので、もう中盤から置いていかれてしまった層も多かっただろう。僕は既プレイなので問題なかったが、これはいつも僕がソシャゲ原作アニメを叩く時に使う文言と同じなので複雑な気持ちにもなった。そういえばアプリにはループものを匂わせる演出があったので、アプリとアニメの微妙な違いをそれで説明するのはなるほどなと思った。

かわいい

コッコロ(アイドル)強すぎ

キャル(アイドル)強すぎ

っろ

 

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★☆

 めちゃくちゃ面白かった。中国のアニメは作画良くても脚本ゴミというのが僕の中での通説だったんだけど、これが見事にひっくり返された。1クールで回収できるレベルの大きな伏線、毎話涙腺にくる感動ポイント、さらに最終話では良い感じの終わり方をしておきながらも続編を匂わせる謎を登場させるなど、構成があまりにも完璧だった。このくらいのレベルならどんどん輸入してほしいものだ。

 写真の世界に入ることができるトキと、写真の中の出来事がわかるヒカルの2人が依頼をこなしていくのが主なお話。どうでもいいけどこのトキとヒカルっていう愛称は、日本で言うと僕がベルって名乗ってるようなもんなんですかね。トキとヒカルのこの役割分担が非常に良い味を出していて、トキは写真の撮影者に憑依するだけだからやたら感情移入しちゃって色々やらかしちゃうことが多くなってたんですよ。写真の中はどうやら本当の過去の世界らしいので、タイムパラドックスなどが起きないようにヒカルがトキに指示を出すんだけど、頭では過去を変えちゃいけないって理解していても感情が許さない時が多く見受けられて大変そうだった。3回目のダイブでは、地震によって集落が滅ぶことを知りながら何をすることも許されないトキの歯痒さがとても伝わってきた。結局この時は誰も救えなかったけど、トキの介入によって本来なら残り得なかったカメラが残存し、依頼主の母親の最後の写真が現像できたとか一番涙腺に来るやつだった。

 個人的には6話で番外編として描かれた、結婚の許しを得るために武道家である女性の父親に勝負を挑み続ける男の話がめちゃくちゃ好きだった。最初は普通に青年の話だと思ってたら、実は依頼主はそれを何十年と繰り返しているおじいさんで、ただ一言の約束を果たすために毎年勝負してたとか良い話しすぎるんだよな。1話で完結するスッキリさであの完成度は素晴らしいと思う。

 最終話では1話の時から暗躍していた犯人を追い詰めることに成功するが、犯人も実は異能力を持っていてその力で1話で助けた女性を再び自殺させられてしまう衝撃エンドを迎えた。続きが気になりすぎるので早く続編を作って日本にも持ってきてもらいたい。あと写真館の大家のリンさん、古賀ちゃんのパワーもあったと思うけど普通にキャラデザがめっちゃ好きだったのもポイント高かった。

 

進撃の巨人 The Final Season Part2

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 って進撃の巨人アニメ完結しないんかーーーい。最近は分割2クールみたいなのも流行りだから今回で終わるんやろなって思ってたら全然終わんなくて草だった。放送中はSに置く気満々だったけど終わんなかったからA+でいいや。

 ついにエレンとジークが触れ合ったことで始祖の力を使うことに成功した。アルミンの見立てどおり、エレンはジークに協力する気などなくただこの機会を待っていただけのようだったが、ジークもそれは織り込み済みでエレンを試しただけだったという。もうこの辺から何が本当で嘘か分からなくなってきた。ジークはエレンを懐柔するために始祖の力でグリシャの記憶を遡り始めるが、どうも過去であるはずのグリシャの様子がおかしいことに気付く。なんとグリシャは王家の子供たちを殺した夜、自分の意思では思い留まっていたのに、進撃の巨人の力によって見える現在のエレンに強く後押しされたために実行に移していたのだった。あれはもうジークが記憶旅行にエレンを連れて行くことすら運命的に決まっており、それが行われることによって過去が完成し現在があるっていうそういうことだよな。つまりどういうことだってばよ……。進撃の巨人の力が時空を超越しているものだってのは明かされてたけど、まさかこんなことにまでなっているとは思わなかった。そして結局始祖はエレンに掌握され、壁の巨人たちは地均しへと向かうのだった。

 今までの進撃って巨人に嬲るか嬲られるかのどっちかが主だったからあまり敵味方の話し合いが少なかったように思うんだけど、今回はその辺もたくさんあって見応えがあった。エレンという共通の強大すぎる目標ができたことで、残りの戦力を合わせる必要があったのが原因と考えられる。全人類忘れてたであろうアニも戦線に復帰し、ライナーも含めた104期生の生き残りがここで再び再集結したのはめちゃくちゃ熱い展開だった。彼らの戦うべき相手がエレンだっていうことだけは悲しい。昨日まで敵だった人たちと手を組むにあたってお互いのわだかまりを吐き出しておくことは重要で、それもちゃんと描かれたのがめちゃくちゃ良かった。やっぱ大事なのは話し合いなんですよ。こういう時にちゃんと怒ってちゃんと許せるジャンという男が大好きです。

 終盤では飛行船奪還のため、104期生たちが兵団のかつての仲間たちと殺し合いをすることになって悲しかった。泣きながら仲間を撃つコニーなんて見たくなかったよ。このこともあってか、エレンの処遇を巡る話の中で、もうミカサたちと戦いたくないとアニが弱音を吐くシーンが非常に印象的だった。話は変わるけど女型と鎧のクロス変身はかっこよすぎて震えた。

 ガビたち若い世代の動向も気になる。サシャを殺したガビをカヤが許したように、こういう遥か過去からの因縁はどこか若い世代で断ち切る必要があると思う。それがエレンたちの世代になると思ってた時期が私にもありました。

 完結編は来年になるらしい。そこまで待たせるんだから相応のクオリティのものをご提供いただけるとありがたい。

 EDがめちゃくちゃ好きだった。なんかめちゃくちゃ良かったよなあの歌。

 

A)

ハコヅメ ~交番少女の逆襲~

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 めっちゃ面白かった。アニメ化より先にドラマ化されたらしく、ちょっとそっちの方も覗いたらアニメと生き写しすぎて草生えた。どうでもいいけど僕このアニメのビジュアル最初に見た時に僧侶枠かと思ったんですよね。関係あるか分かんないけどOPとEDの映像もやたら安っぽくなかったですか?「一歩」っていう歌詞の映像で踏み出す足が映るやつ今日日ないでしょ。多分敢えてだと思うし今となってはそれも味があって良いんですけど。

 交番で働くお巡りさんたちの日々を描いた作品。率直な感想は「お巡りさんって大変そう」だった。なんか我々が想像していたよりも多様で過酷な仕事をこなしてるんだなと思った。基本はギャグテイストなんだけど、時に入るシリアスや感動ポイントで感情を揺さぶられることが多かった。ド下ネタが続く回とかもあってゲラゲラ笑うことも多かった。1話からして娘の前でAVだの架空請求だのの話しだすお父さん出てきて面白かった。いやでも確かに交番の日常だとこういうしょうもない事件で溢れててもおかしくなさそうだよな。

 ストーリーもさることながら、登場人物もみんなキャラ立ってて良かった。やはり特筆すべきは主人公の川合で、1話では警察官を辞めようとさえ思っていた彼女の、様々な困難や本課の圧力やさらには被害者の死といったトラウマさえも乗り越えて、段々と立派な警察官へと近付いていく様には感動さえ覚えた。最終3話では大きな痴漢事件をずっと取り扱っていたが、川合が被害者への聴取に未熟さを感じたところから、似顔絵や犯行予測で高い推理力を発揮したり全力で犯人を追いかけたりと、川合の成長をよく感じられるエピソードだった。全然関係ないけど川合の声優の若山詩音さん、主観だが今まで清楚声がめっちゃ良いなと思ってた声優さんだったので、川合役でゲロゲロ声を聞いて脳がバグった。

 OPもEDもめっちゃ好きだった。ED映像の川合と藤部長の様々な私服がとても良かった。

 

スローループ

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★★

 面白かった。超良質のきららを摂取できた。釣りは釣りでもフライフィッシングにとり憑かれた女の子たちの話。フライフィッシングというジャンルをこれで初めて知ったんだけど、餌の虫に触れない僕にぴったりの釣り方だと思った。去年ワカサギ釣りに行った時に虫に触れなくて、意を決するのに40分使ったことが懐かしい。でも作中で小春がそうだったように、フライはなかなか習得に時間がかかることが多くて大変そうだ。

 登場人物みんな可愛くて最高だったんだけど、特に恋ちゃんのパワーが高すぎてヤバかった。あと恋ちゃんに限らないんだけど、釣りに行く時や学校行事などでいちいち髪型が変わってて様々な可愛いが押し寄せてきた。ある人が自分以外の人と仲良くしてるのを見ると嫉妬してよく膨れてたのも良かった。感想浅いけど面白かったのは間違いないです。

 このアニメは料理の描写も素晴らしかった。釣りが身近にないので再現できない料理が多かったが、どれも食べてみたいと思うものばかりだった。

 OPもEDもとても良かった。EDは今期楽曲ランキング第1位。MVめちゃくちゃ見ました。サビが同じ歌詞なのにパートがループするせいで飽きずに聞いていられるの素晴らしいと思う。あと歌の歌いやすさなのか声優さんの腕なのかは分らんけど、役の声でスッと心に染み入ってくるのが最高だった。何回でも聞いてられる。最初に聞いた時に「笑い方似てきたね 私たち」と「まるでサイダーみたい」が繋がらなすぎてビビったのはきっと僕だけじゃないと思う。

 

明日ちゃんのセーラー服

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★★

 面白かった。作者や制作陣のフェティシズムを強く感じるアニメとなっており、それを享受する我々も非常に楽しめる良い作品だった。セーラー服に憧れた明日ちゃんが中学校入学式の日にウッキウキでセーラー服着て行ったら、実はその学校はしばらく前に制服がブレザーになっていて、もちろんセーラー服だったのは明日ちゃんだけだったとかいうある意味衝撃展開の1話から始まり、そういう意味でもかなり目立つ存在となった明日ちゃんが持ち前の人柄の良さでクラスメートたちをたらしこんでいくという話だった。

 全編通して良さみが深かったので特に印象に残った話とかはないんだけど、3話で谷川さんが小路にえっちな自撮り送っちゃうところはヤバかったし、9話で仲良し4人組でお出かけするところはストーリーと私服がめっちゃ良かったし、11話のラストでみんなが小学校の体育館にサプライズで駆けつけてくれたところはめっちゃ感動したし(このシーンは、小路にとって1人きりの思い出しかなかった体育館がみんなとの楽しい思い出に塗り替わった感じがとても良かった)、最終話で小路が木崎さんの伴奏で踊るシーンは素晴らしかった。あとクラスメートに良い人しかいなかったのも良ポイントだった。あんな目立ち方したらいじめの1つや2つ起きそうなものだが、そこは天性のたらし力でフォローしていったのも優しい世界で良かった。

 僕の好きなキャラはやはり王道を往く平岩蛍ちゃんです。自販機前で困っていたシーンと体育祭で頑張っていたシーンが最高だった。彼女に関してはあまり掘り下げ回がなかったので完全に外見と仕草だけで好きになったが、僕の好きが詰め込まれたパーフェクトな存在だった。ぜひ2期では彼女のメイン回をやっていただきたい。もう1人内面も考慮した時に、兎原さんも好きだった。コミュ力お化けで普段からおちゃらけている彼女だが、随所随所で周りへのフォローが光っており、グループにおいて彼女のような存在は必須だろうなと思った。兎原さんもメイン回らしいメイン回はなかったと思うけど、確かな存在感があったのはこのおかげだと思う。兎原さんがいなかったら仲良し4人組もあそこまで仲良くなっていなかったのではないだろうか(適当)。

 OPがめちゃくちゃ好きだった。今期楽曲ランキング第2位。イントロとBメロの2ループ目のドラムが狂おしいほど好きだった。どうでもいいけどイントロと同じコードがBメロなの珍しくないですか?大体サビと同じになると思ってたんだけど。

溢れ出る〝癖〟

最高

 

A-)

トロピカル~ジュ!プリキュア(第4クール)

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 面白かった。実は最初から最後まで見たプリキュアはこれが初めてで、そういう意味でも思い出深いアニメとなった。

 ちょいちょい明かされてたあとまわしの魔女と伝説のプリキュアの関係もついに明らかになった。魔女がずっと後回しにしていたことはプリキュアとの決着、もといプリキュアと仲良くなることだったらしい。可哀想な魔女はまなつの体を借りた伝説のプリキュアによって救われていたので良かった。それでは終われないバトラーが最後の戦いを挑んできたが、チョンギーレたちかつての敵にも力を貸してくれて、伝説のプリキュアも含めた全員の力で成敗していて熱かった。

 最終話は変身も戦闘もなかったんだけど、余裕でSをあげられるくらい完璧な最終回だった。最終話に1話まるまるかけてエピローグをやる通年作品は名作の法則ってありますよね。まずトロフェス中のトロピカる部の演劇だが、「私たちの物語」という劇のテーマのとおり今までのトロピカる部の軌跡を描いたもので、さんごの好きに関することだったりみのりん先輩との入れ替わりだったり、この1年間の思い出が溢れてくるようなもので非常に良かった。また、トロフェスの前日にはローラが人魚の女王になるかこのまま人間として生きるかの選択を迫られるんだけど、当初それを知ったまなつたちはローラの夢を応援する姿勢を見せたが、トロフェスの演劇中に想いが溢れてしまい、まなつはローラを引き留めてしまう。もうここで号泣ですよね。でもこの感動のシーンの直後にまなつがドジ踏んだせいで一気にギャグっぽさを取り戻したのも、トロプリっぽくてまた泣きそうになった。お互いに想いを伝えあってそれでもなお女王になる道を選んだローラ。女王様の言う通り翌日にはみんなからお互いの記憶は失われてしまったが、記憶の消えなかったエルダたちの助けもあり最後に再び会ったまなつとローラは、ふと覚えていないはずのお互いの名前を呼び合い、それに呼応するようにしてアクアポッドから思い出の泡が溢れ、おそらくみんな記憶を取り戻してハッピーエンドになりました。再三言ってるけど僕は記憶や思い出が消える消えないの話に非常に弱いので、この終わり方には拍手喝采せざるを得なかった。今これ書いてるのが5月9日なんだけど最終話だけで3度泣いた。

 特撮も同じだけど、やはり1年間も見続けた作品となると最終回終わった後のロスがヤバかった。思いの外に僕はこの作品を好きになっていたようだ。

 

リーマンズクラブ

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 面白かった。スポーツにしては珍しく学生を飛び越えて社会人チームが舞台で、サラリーマンとバドミントン選手の二足の草鞋を履いた、通称バドリーマンを描いた作品だった。スポーツアニメも異世界アニメと同じくあの手この手で他との差別化点を生み出しているこの大アニメ時代だが、社会人チームはなかなか新鮮で良かったと思う。仕事サイドとバドサイドのどちらもしっかり描かれ、仕事しながらだから練習時間がとれないだとか会社の偉い人に煙たがられてるだとか酒で失敗するとか、あと年齢による引退がどうのみたいな話もこの設定ならではな感じがして面白かった。

 仕事サイドでは主人公の尊が提案したネギジンジャーエールという謎の飲み物の企画を進めていたんだけど、社会で実際にありそうな壁に色々直面していて面白かった。宮澄が有能すぎてほとんど助けになっていた気がするんだけど、それがバドサイドで反発し合っていた尊と宮澄の打ち解けにも繋がっていて良かった。

 バドサイドではめっちゃ熱いシーンがいくつかあり、5話で尊がトラウマを克服するシーンが特に好きだった。物語当初からトラウマによって後ろに跳べなくなっていた尊がそのトラウマの原因となっていた親友・梓馬とコートの上で再会するシーンで、その試合ダメダメだった尊に対して宮澄や梓馬が𠮟咤激励することで尊は次第に調子を取り戻し、トラウマを克服するというものだった。対戦相手であるはずの梓馬が、尊が調子を取り戻す度に嬉しそうな素振りを見せ、尊が跳んだ時には誰よりも一番嬉しがっていたように見えたのも良かった。

 終盤では身体の不調から今度は宮澄がハンデを背負う側になり、得意のジャンプスマッシュができなくなっていた。決勝戦最終試合では世界ランク1位を相手に苦戦を強いられる。対戦相手も含めた4人の想いが大きく交錯しながら試合はシーソーゲームになり、最終的には尊たちが試合を制した。試合を決めた一発は尊のトラウマと合致する状況になったが、尊は後衛の宮澄に全てを託し、宮澄が控えてたジャンプスマッシュで決めたところはどちゃくそ熱かった。ここで尊が初めて宮澄のことを名前で呼んだのも熱かった。

 

錆喰いビスコ

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 お菓子のビスコかなと思ったら、お菓子のビスコだった。ビスコとチロルがお菓子由来だからミロもお菓子なのかなと思って調べたらお菓子だった。結構面白かったと思ってるんだけど、時間割の関係でプリコネの直後に見ないといけなったのが非常に良くなかったと思う。プリコネで盛大にニヤけたり盛大に心臓を締め付けられたりした後に集中して見れるわけがないんだよな。ちなみにプリコネが1話だけ今ひとつな回があったんだけどその時は集中して見れた。作中ではキノコが非常に大きな役割を持っており、ビスコたちキノコ守りのメイン武器として使われたり、錆び風という病気のようなものに効く薬にもなったり面白いなと思った。一応舞台は日本の茨城と群馬の近くだったらしいが、せっかくならキノコが名産の長野を舞台にしてくれても良かったのに。キノコは錆を治すために錆のある所に現れるからキノコが錆の原因だと一般的には思われてたこと、何かに似てると思ったけど災いポケモンのアブソルだ。

 序中盤は錆喰いというキノコを探す冒険パート、終盤はラスボスとのバトルパート、ミロ先生とビスコの熱い友情あり、時折チロルの可愛さに癒されるシーンあり等々、設定も良かったし盛り上がりにも富んでいて面白かった。ビスコと黒革が最後に対面するシーンは、ビスコの迫力が尋常じゃなくて思わず見入ってしまった。あとビスコの相棒である蟹のアクタガワがめっちゃ良い味を出していて、知性も高くて随所で活躍していたので、ただの乗り物じゃなくて仲間なんだなということが感じられた。

 ミロとビスコの関係性が非常に好きで、最初は虫も殺せなそうなひ弱なお医者さんだと思ってたミロもビスコとの旅を通じて強く成長し、終盤にはビスコと肩を並べて戦えるレベルにまでなっていてかっこよかった。ビスコが錆の炉に沈んだ際には彼の魂を受け継ぐことを決意し、まるで本物のビスコかのように性格までもが変わるシーンがあった。最初はオカルト的な何かでビスコの人格が移ったのかとも思ったけど、後にビスコが復活したことからもあれはミロ自身の意思によるものだったことが分かり、ミロの強さと決意の大きさが窺えた。

 OPがめちゃくちゃかっこよかった。EDもかっこよくて好きで、10話でビスコが死んだ時にミロのソロに切り替わるのとかしんどかった。ああいう演出に弱い。

 

B+)

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 普通に面白かったんだけど、黄金の風ほどのインパクトは感じなかった。舞台が刑務所という狭い空間だったからあんまり派手なことしにくかったってのはありそう。2期が控えてるらしいのでまだまだ期待している。

 主人公はあの空条承太郎の娘・空条徐倫。個人的にジョジョと聞いて最初に思い浮かぶのは承太郎なので、彼の登場にはテンションが上がった。確か5部にもチラッと出てきた気がするが、スタンドを見るのは初めてだったので良かった。気持ちを伝えるのはあまりに不器用だったけど、娘を守るために何度も命を張っていたのがお父さんっぽくてかっこよかった。

 終盤大活躍したウェザー・リポートがめちゃくちゃかっこよくて好きだった。彼はなんか思わせぶりなシーンが結構あったので既出キャラだったりするんですかね。それにしても天気を自在に操るってチート級に強くないですか?ウェザーで強いっていうと仮面ライダーダブルを思い出さずにはいられない。最終話に至っては遠く離れたどこかに竜巻を起こし、刑務所に毒ガエルの雨を降らせるとかやっててもうできることの幅が広すぎる。能力の幅といえば、徐倫のストーンフリーやエルメェスのシールのやつも大概色んな使い方ができていた気がする。5部と比べると全体的にテクニカルなスタンドが多かった気がするので面白かった。ジョジョは1,2,5部しか知らないので5部と比較するしかない。

 ジョジョといえば名言だが、6部では有名な素数を数えるやつシーンが流れてきて思わず笑ってしまった。プッチ神父がいくつか素数じゃない数字も間違えて言っちゃうのが可愛かった。僕も仕事で焦った時は素数を数えて落ち着こうと思う。

 OPは普通にかっこよかったし、このアニメらしく戦う女って感じがして良かった。

 

プラチナエンド(第2クール)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 明日(ミライ)くんのセーラー服。1クール目とは打って変わり、ほとんど論理戦で進んでいった。作者が本当に描きたかったのは2クール目の内容だったけど、能力者が13人もいて1人も戦闘を起こさないわけがないので泣く泣く1クール目の内容も描いたんじゃないかと考察している(適当)。

 メトロポリマンに味方していたガキが実は神候補の1人で、そいつが神選びのことについてマスコミにベラベラ喋ったため、神選びは一気に国際的な問題へと発展していった。明日くんたちはさっさと神候補を見つけて話し合いで神を決めようと神候補探しを始め、着々と神候補が集まっていく。神候補最後の一人はとても頭が良い米田博士で、彼はこの神選びを茶番だと言い放ち、明日くんたちと意見が対立したため戦いになった。博士は咲ちゃんを人質にとることで明日くんに命の選択を迫るが、大勢の命よりも自分の命よりも、咲ちゃんの命が大切だと断言しそれは何も間違っちゃいないと言い放った明日くんはとてもかっこよかった。間一髪のところで、世界に干渉できる唯一の天使であるナッセが明日くんを助け、あとはなんやかんやで博士が折れて神が決まった。1話でナッセが明日くんを抱えて飛んでたのが実は重大な伏線だったとか全然気付かなかったわ。

 最終話のラスト数分は本当に冗談抜きでずっと開いた口が塞がらなかった。明日くんと咲ちゃんがめっちゃ幸せな家庭を築いててええなぁとか思ってたら、最後には神になった中海くんが浅はかな考えから自殺し、神が作った生物、天使や人間も含めた全てが消滅するというバッドエンドを迎えた。

 すごいなと思ったのは、エピローグまで生き残った神候補たちがみんなそれぞれの願いを叶えているということ。中海くんは自殺志願者なので死ねてハッピー、手毬さんは(消える直前まで)何不自由ない生活ができてハッピー、米田博士はずっと追い求めてきた神(クリーチャー)の正体について1つの結論を導き出せたのでハッピー(?)、咲ちゃんの願いは忘れちゃったけどまあ明日くんと幸せそうだったしハッピー。そして明日くんなんだけど、彼の願いは「幸せに生きてそして死にたい」だったわけですよ。だから明日くんの願いを叶えるためには彼は死ななくてはならなかったわけですね。それを果たすために世界はこのような結末を迎えてしまったのだと考えるとなんかよくできてたなぁという気持ちになる。ということで僕はこの終わり方にはどちらかというと肯定的です。ちなみに明日くんの話以外は全部こじつけです。

 最後には今回死んだ神のさらに上位存在の存在が示唆され、会話の内容からして彼らは自分たちが死ぬ方法を探すために全宇宙に神をばら撒いているようだった。あとナッセは今回死んだ神に作られた存在ではないはずなので消えていない(バクテリアのような存在に戻った)と考えられるが、その辺の話は発展しなかった。ナッセの特異性に関してはもう少し深掘りしてほしかった感はあるが、こういうタイプの謎を謎のまま終わらせるのも嫌いじゃない。

 

異世界美少女受肉おじさんと

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 序盤と終盤が面白かった。設定が色々面白いなと思って、異世界に召喚された時に美少女になるところまでは非常に一般的なんだけど、もう片方は男のままで、召喚元の女神を怒らせちゃったせいでお互いを好きになる呪いをかけられて、でもそれは明言されてないからお互いの前で認めることができないっていうのが良いなと思った。まあ好きになったのを隠しているというわりには鼻血とか魅了とか平気でかかってましたけどね……。お互いに一瞬でも気をやると妄想が花開いて結婚や老後のビジョンまで見えるのとか面白かった。美少女になった方がまた絶世の美少女で、作中キャラだけではなく当然僕も魅了されてしまった。中身が男であるが故に、いわゆるズボラ女子的な良さがあった。思い返してみたけど、面白かった話は何一つ思い出せないけど橘がずっと可愛かったことだけは鮮明に覚えてるな。

 最終盤では、橘がずっと神宮司に抱いていた劣等感的な何某が爆発して痴話喧嘩を始めたが、この辺もなかなか面白かった。吹っ切れた神宮司が橘の良い所挙げだしたら止まんなくなって橘の方が耐え切れなくなったのとか良かった。呪いで好き合ってはいるけど、それを超える信頼感と友情みたいなのが全編通して感じられた気がする。

 OPがかっこよくて好きだった。JAM projectみたいな感じの歌声だなと思ったら案の定関係者だった。僕も暁のサラリーマンになりたい。

素直にドキッとした

 

半妖の夜叉姫 弐の章(第2クール)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 なんやかんや言って面白かった。今クールでは遂に犬夜叉とかごめが物語にガッツリかかわってきて、もろはとの親子の再会には目頭が熱くなってしまった。もろはとかいう女、めっちゃ馬鹿そうに見えるのに夜叉姫の中じゃ一番まともな人間説があるので、再会の際も会った直後は何ともない振りをしつつ、少し落ち着いてから嬉しさに親子で涙するというのがとても良かったね。それを見たとわとせつながまたお互いの絆を確かめ合うような素振りを見せたのもまた良かった。とわとせつなも、殺生丸とりんと改めて親子4人で会うシーンはとても良かった。

 希林理と妖霊蝶との最終決戦では、希林理を倒すために理玖が命を落とし角の姿に戻ってしまい、とわはりおんを救うために斬星剣を多用して魂を失ってしまう。逆に体を失っていたりおんはとわの体を借りることで麒麟丸への未練を晴らし、そのお礼としてとわの魂を取り戻した。この辺の流れがかなり綺麗にまとまっていて良かったと思う。ついでにとわの懐にあった理玖の本体も蘇っていたらしく、無理なくハッピーエンドを迎えていて良かった。

 最終話はエピローグ的な感じで、それぞれに親子の時を過ごし始めた夜叉姫たちの姿にほのぼのした。3人の着物姿がとても良かった。合計で1年間彼女らの物語を見てきたわけだけど、流石に愛着が湧いたので、彼女らの冒険をもっと見ていたいという気持ちになった。

 OPもEDも結構好きだった。CMに映ってたEDを歌ってるadieu、上白石萌歌に似てるなって思ったら本人で草だった。

 

オリエント

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 設定は意味分かんなかったけどなかなか面白かったと思う。普通にファンタジーやれば良かったのに下手に武士要素を混ぜちゃったから、戦国の世に急にモンスターとかバイクとか出てくるの面白すぎるでしょ。なんか最後の方に駕籠風の装甲車も出てきて爆笑してしまった。個人的残念ポイントは、武蔵の大ツルハシ型の最初の武器が超早々に壊れてもう出てこなかったこと。ツルハシにしては造形が特殊でかっこよかったうえ、大地を鞘にした抜刀術というのもツルハシ×刀の発想としてめちゃくちゃかっこいいなと思っていたので残念だった。一応この抜刀術は次の刀にも受け継がれていたけど、ツルハシの方もなんか今後のストーリーに絡んでてくれたら嬉しいなと思う。今思ったけどツルハシから刀に乗り換えたのは鉱夫からの脱却的な意味もあるのか?まあだとしたら意味深な大ツルハシにはしないでほしかったな。

 ストーリー自体にはかなり光るものを感じていて、少年漫画らしい熱い展開が続いていたので良かった。特に好きだったのはつぐみメイン回の小雨田武士団編で、つぐみが村人たちのために恐怖を乗り越えて御館様に反抗するのがどちゃくそ熱かった。つぐみのメイン回らしく、武蔵と小次郎が心の支えになりつつもそこまで出しゃばってこなかったのも、つぐみの力で乗り越えた感があって良かった。あと単純につぐみがどちゃくそ可愛かった。

 後半も武蔵に秘められた力が明かされたりなんなりあって面白かった。武蔵とか単純な熱血バカに見せかけてその実つらい過去も背負ってたりして良い。2クール目に向けて敵の全貌が見えてきたり親父さんの正体に近付いたりでまた盛り上がってきたので楽しみだ。

なんでこの画像保存したんか分からん

 

怪人開発部の黒井津さん

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★☆☆

 作画は大体オワってたけど話は面白かった。せっかく地デジで放送するアニメなんだからもうちょっとちゃんと作っても良かったのにと思う。悪の組織の怪人開発部に所属しヒーロー打倒に向けて奮闘する黒井津さんの話だが、内容は大体社会の世知辛さを表したものだった。ヒーローを倒すための怪人開発も、企画書を会議で通し、会計部門に意見され、上司に無茶振りされ、突然のトラブルで方針が変わり……など色々大変なんだなと思った。黒井津さんの勤めるアガスティアは実質的な上司が非常に良い人だったので比較的ホワイトだったようだが、対抗企業とかのブラックさには涙を流さずにはいられなかった。こういうSFの世界の話を我々の社会の話にしっかり落とし込んでるやつって面白いよな。

 話も普通に面白かったんだけど、キャラがみんな魅力的で良かった。男性の脳を持ちつつ首領の突然の思い付きで女性の身体を与えられてしまったウルフくんを、黒井津さんがいつも妹扱いするのとかとても良かった。僕の推しはヒュドラちゃんです。時折見せた私服姿がたまらなく可愛かった。あと謎にカノン・サンダーバードくんと恋仲になってたのも面白かった。ヒュドラちゃんを助けるカノンくんが誰よりもヒーローだった。あとドルオタのカミュラ様も良いキャラで好きだった。

 毎回実際に存在するいわゆるご当地ヒーローがいくつか登場した。EDではそれぞれのご当地ヒーローのオープニング風映像が作られてて面白かった。このアニメで一番得をしたのは専用映像を作ってもらえたご当地ヒーローたちなのかもしれない。でもやっぱそういう意味でももう少し作画に気合を入れてほしかったな。

 

ルパン三世 PART6(第2クール)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 ホームズ編を2クールかけてやると思ってたから、2クール目序盤でサクッと解決しちゃっててびっくりした。次の本編はルパンの出自を巡る謎で、同じく単発の話をいくつか挟みながらも全部それがルパンの母親代わりだった家庭教師に繋がっていくという流れで、1クール目よりも分かりやすくて面白かったと思う。

 花屋の嬢ちゃんことマティアがめちゃくちゃ可愛かったのに結局黒幕で悲しかった、いや明らかに最初から黒幕の動きしてたけど。最終盤にはルパンの爺さんが遺した金庫にルパンが再度挑むみたいな話があって、ルパンは凡ミスしちゃうんだけど周り3人の助けもあって成功するというのがルパン一味っぽくて良かった。あとマティアの逮捕を待ってくれた銭形もかっこよくて良かった。

 

殺し愛

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 今期べるくんイチオシアニメ。イチオシといっても別に言うほど面白かったわけではない。なんか作品の雰囲気とか設定がかなり好きだったんだよな。下野紘がイケメンをやるアニメは名作の法則(発案・俺)。大西沙織お姉さんも声とキャラがめちゃくちゃ合ってたと思う。賞金稼ぎとそのターゲットがその特異な関係性から展開するラブコメかと思いきや、意外に話の本筋がしっかりあって物語の謎に迫っていくタイプの話だった。謎だったシャトーちゃんの過去やリャンハとの関係、リャンハがシャトーちゃんに固執する理由とかはしっかり全部明かされて良い感じに面白かったんだけど、明かされて「それで!?」ってところで終わってしまったのでびっくりした。原作にはちゃんと続きあるんですかね……。

 シャトーちゃんがリャンハに弄ばれるターンとシリアスが入るターンと2人で良い感じになるターンの塩梅がとてもちょうど良かった。シャトーちゃんもあんな生業をしてるけど恥ずかしがるところはちゃんとしてて女の子っぽいところもあるのが可愛かった。最終的に明かされたシャトーちゃんとリャンハの過去も、シャトーちゃんがリャンハ(という名前)を拒絶しきれなかった理由とリャンハがシャトーちゃんのために命すら賭ける理由に十分足るような内容だったので、特に違和感なく見れた。シャトーちゃんを人質に取られて敵に捕まってしまったリャンハを救うために考え無しに単身乗り込んでいくシャトーちゃんも良かったし、諦めきっていたのにその気配を感じ取ってまた立ち上がったリャンハも良かった。回想で幼いシャトーちゃんが本物のリャンハを撃ってしまうところは、想像に難くない展開だっただけにそうならないでほしいと目を伏せてしまうくらいしんどかった。

 毎回冒頭に前話のあらすじをやってくれてたんだけど、その内容があまりに丁寧で2分くらいかけてやってくれるので、1週間すら記憶が持たない僕にとってはとてもありがたかった。あらすじと最終話だけ見れば話の内容大体分かるまである。週1で見る分にはありがたいけど一気見するとなると鬱陶しそう。

 OPがオシャレソングで好きだった。増田俊樹とかいう声優も顔イケメンすぎないか。

 

東京24区

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 序盤と終盤が面白かった。多分このアニメがやりたかったことと僕が期待したものが乖離してしまったのが良くなかったと思う。1話がまさに僕が期待していたものそのもので、RGBの3人が力を合わせて突き付けられたトロッコ問題を乗り越えていくものだった。2回目の問題では3人がそれぞれ違った最善を描いてしまったが故に反発して犠牲者を出してしまった。3回目からはもう丸っきり意見が対立して仲良しRGBの見る影もなくなってしまい、僕の求めていたものはどこへ状態になってしまった。最終盤ではまた僕の求めてた話が戻ってきたので、全体的にはプラス寄りです。あとなぁ作画があんまり良くなかったのが残念だった。着せ恋と明日ちゃんに労力全て奪われてしまったんやなぁ。

 RGBの3人が死んだはずの友達・アスミから電話によって一時的に超パワーを得て、提示されたトロッコ問題から第3の道を切り開いていくのが主な流れだった。物語が進むにつれ、アスミが死ぬ原因となった火事の状況や街を支配するシステムの真相などが明かされていくのは面白かった。

 多分このアニメはシュウタが主人公だったと思うんだけど、難解なストーリーに脳筋バカなシュウタがついていけるわけもなく、中盤空気でほとんど何もしてなかった気がしてならない。終盤でやっと本気出してくれて、バラバラだったRGBの3人が集まる機会を作り出して殴り合いでお互いの気持ちをぶつけ合い、再び1つの目的に向けて協力を決意するシーンはとても熱かった。3人の中でアスミの存在がどれだけ大きかったが窺えた。最終話では苦労の末にアスミの意識と再会し、アスミが提示したものとは別の未来を掴み取ることができていて良かった。最後に関係ない人たちがアスミに大好き大好き言ってたのはよく分からなかった。

 このアニメで一番可愛かったのは自明にきなこだった。9話くらいである違和感に気付いて公式サイト見に行ったら普通に男って書いてあって草だった。どうでもいいけど僕最近男の娘いけるようになったんですよね。あとアスミがせっかくの石見舞菜香さんだったのに出番少なくて残念やなぁとか思ってたら最終話でめちゃくちゃ喋ってくれたので最高だった。

 

SHAMAN KING(第4クール)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 そこそこ面白かった。なんというか終わり方がかなり新鮮だった。ハオにシャーマンキングの権利をあげてハオが力を得る前に倒そうという作戦の下、それを阻止しようとするパッチ族を次々倒すものの、結局間に合わずにハオの目覚めを迎えてしまい、その圧倒的な力の前に全員グレートスピリッツに取り込まれてしまうのでした。グレートスピリッツの中でも葉たちは抗おうとするけど力及ばず負けるってところで、これまでに出てきたキャラが大集合してなんやかんやあってハオを倒すことなく戦いは終結した。

 最初からいたラスボスが最後までラスボスであり続けることでさえ少年漫画では珍しいのに、それを倒さずに言わば改心させて物語を終わらせたことには良い意味で驚いた。大量殺戮をおこなって到底許されるはずのないハオを許せたのは、この世界での死がそれほど意味を成さないせいだったのかもしれない。現に4クール目だけでも葉たち何回死んだって話だし。母親に再会してたじたじになっているハオの姿には、物語中の蓮たちと同じく僕も頬を緩めずにいられなかった。絶対に倒せないラスボスを相手に上手く終わらせたなと思う。

 エピローグは葉の息子やみんなの成長した姿が描かれたんだけど、声が変わらずにみんなデカくなってるから流石に違和感がヤバかった。リゼルグはギリとしても、チョコラブはあの顔であの声は無理でしょ、喋る度に笑っちゃったわ。蓮はジャンヌと子供を作ったってマジですか?犯罪じゃん。

 パッチ族の十祭司戦は、初めて出てくるような人はどうでもよかったけど、シルバなど因縁を持つ人との対決は普通に良かった。全然関係ないけど最後の十祭司として立ちはだかってきたラザホーちゃん、可愛すぎて出番一瞬だったけど恋に落ちてしまった。

 葉の息子・花を主人公とした続編の制作が決定したらしい。期待度は70%といったところだがまあ楽しみではある。花くんが実は花ちゃんでしたみたいな展開を期待してます。

 

バトルスピリッツ -コアの光主たち-

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 ちょっと前に話題になっていた、10年前のバトスピアニメの続編とさらにその続編。バトスピアニメは少年突破バシンからソードブレイヴあたりまではニチアサで見ていて、世間の評判と同様に一番面白いと思っていたのが少年激覇ダンおよびブレイヴだったので、それの続編と聞いてめちゃくちゃテンションが上がった。ちなみにソードブレイヴ以降見なくなった理由は朝起きれなくなったからです。1~3話が弾の話(サーガブレイヴ)で4話以降が新作の続編(赫盟のガレット・ミラージュ)になっていて、サーガブレイヴは懐かしさ補正も相まって毎週めっちゃ面白く見れたけど、続編の方はまあ可もなく不可もなくといった感じだった。

 サーガブレイヴは出てくるキャラからカードまで全部が懐かしくて楽しかった。ブレイドラとかガブノハシとかジークヴルムとか、成長したプリムやまゐやバローネが見れただけで嬉しかった。僕はこのアニメで十二星座のかっこよさに気付いたので、いわゆる12宮Xレアたちを再び見れて感動した。10年前の話あんまり覚えてないけど、弾は仮面ライダー鎧武の神みたいな存在になったってことでおけ?あとこの世界はバトスピに支配されてるのでしのぎを削る壮絶なバトルしか基本なかったから、異界で弾とズングリーがテーブル上でバトスピやってるシーンでほっこりしました。あとバトスピのアニメは主人公のキーカードの名前がどんどん長くなっていくのが面白ポイントだったんだけど、今回では「節制の光龍騎神サジット・アポロドラゴン・テンパランス」とかいう読むのだけでも一苦労しそうな長さにまでなってて笑った。

 赫盟のガレット・ミラージュでちょっと思ったのは、かなりコードギアス 反逆のルルーシュみを感じたということだ。まずタイトルが『(作品名) 〇〇の(主人公名)』となっている点、メインキャラの声優に福山潤櫻井孝宏を起用している点、この2人は古くからの友人であるにもかかわらず見解の相違から戦う運命になってしまったこと、櫻井孝宏側の方が理想論的な綺麗事を並べて福山潤側を否定する点、櫻井孝宏側の当初のキーカードがドラゴニックアーサーであることなど、パッと思いつくだけでもこれだけ挙げられる。流石に制作陣に意識してた人がいるんだと思う。ギアスとは違い、子供向けアニメの続編なだけあって平和に終わっていたのでそれは良かった。

 あとこれはアニメとはあんまり関係ないんだけど、転醒というギミックがめちゃくちゃかっこいいなと思った。これデュエマの超次元みたいに裏表があるカードらしいんだけど、普通にデッキに混ぜて使うらしいですよ。つまりスリーブに入れることを前提に作られてるってことですね、すごいね。あと作中にストレリチアっていうカードが出てきてめちゃくちゃ聞き覚えあったんだけど、ダリフラの主人公機名であることを思い出せてめちゃくちゃスッキリした。

 カードゲームアニメというものをまずバトスピとシャドバしか見たことないので母数が少ないんだけど、バトスピのバトルシーンの迫力めっちゃすごくないですか?フラッシュタイミングで強さが上下するのもあるけどめちゃくちゃ見応えがある。多分僕の記憶だと10年前から同じクオリティでできてるのすごいよな。どっかのシャドウバースにも見習ってほしい。

 サーガブレイヴで1話だけ10年前に使われてたEDが流れて、それ聞いた瞬間色んな記憶がブワァって蘇ってきて思わず泣いてしまった。これ歌ってたのが及川光博だったのも初めて知って笑った。あと赫盟のガレットのOPが普通にかっこよくて好きだった。

 

現実主義勇者の王国再建記(第二部)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 一部と同様にまあそこそこ面白かったんだけど、新鮮味が薄れた分かちょっと微妙に感じた。

 序盤は一部の戦後処理から始まり、王国と公国と帝国も交えた賠償金云々の話が続いた。損得だのなんだのの交渉が時代劇みたいだなと思った、まあ時代劇見たことないんだけど。敗戦国との交渉はまあいいとして、帝国という圧倒的強国との交渉においても自国の要求をしっかり通していくところはソーマ王の手腕が発揮されていた。まあ結局公国は王国に併合されることになったんだけどそれはそれでリアルな感じして良かったと思う。

 その後は奴隷問題や難民問題に取り掛かることになったが、奴隷商を公務員化するのは突飛な発想すぎてびっくりした。でもまあなんか妙に納得感もあったのでこれは神の采配だったのかもしれない。あと中盤にめちゃくちゃ可愛い変な科学者が1話だけ出てきたけどあれは一体何だったんですかね。物語の前後に全然関係なかった気がしたので1話だけ浮いてた気がする。でも可愛かったのでOKです。

 僕が1期の頃に予言したソーマ王ハーレム計画が遂に始動してて草だった。とはいえそんな雑なハーレムではなく、今回側妻になった3人ともちゃんと理由のある婚姻だったので良いと思う。ソーマ王に置かれましては、側妻を愛しつつも本命はちゃんとリーシアだよって感じが随所から感じられて良かった。

 最終話では、なんと前国王は前王妃の魔法で未来の記憶を引き継いでおり、実質的なタイムリープをしていたという衝撃の事実が明かされた。進撃の巨人かな?タイムパラドックスとか色々問題はありそうだけどまあ異世界の出来事なので多少のことは目を瞑っておく。この作品の主人公はソーマだけど、この世界の主人公は前王妃である可能性があるな。前国王がソーマに王位を簡単に譲ったのはこれが理由だったらしい。まあ作品的に王になるならないの話に尺割きたくなかっただろうしこれは後付けな気がするけど、ライオン顔面のカーマイン公が最初からソーマを信じ切って悪役を演じていたのとかはちょっと気になってはいたので、それに対しての説明にもなっていてなるほどなと思った。

 

B)

最遊記 RELOAD -ZEROIN-

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 べるくんの1期見てないけど見続けてるシリーズの1つ。BLASTは見たんだけどあまりに遠い記憶すぎて設定を思い出すのに苦労した。このアニメは初めて見た時から思ってたけどメインキャラの声があまりに良すぎてビビる。CMで最遊記の朗読劇イベントの様子が流れてたけどヤバそうだなと思った(語彙力)。

 7話の悟空暴走回は語らずにはいられないだろう。何者かの手によって瀕死状態に陥れられた悟空を救うため、八戒と悟浄は額の封印を外して斉天大聖の力を解放するも、案の定悟空は暴走して周り全てに攻撃を仕掛けてしまう。対抗するために八戒自身も封印された妖怪の力を解放するんだけど、この辺りがどちゃくそかっこよくて震えた。ちゃんと1期から見てないので八戒の妖怪モードが既出かどうかは知らないけど、これは八戒人気になってもしょうがないですわ。今回頑張ってたのは八戒だったけど、悟浄のサポートというか細かいところを色々締めてくれてたのは悟浄だったので、これもまたかっこいいなと思った。なんか自分の弱さを知りながらもできることをしっかりやっている感じが良い。

 

天才王子の赤字国家再生術

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 面白くなかったわけじゃないけど正直あんまり印象がない。赤字国家を高く売って隠居生活をするために国力を高めようと努力するみたいな話だったと思うんだけど、国力を高くできるなら王の座に就き続けてた方が良いと思いませんか。ここに矛盾を感じたのは僕だけでしょうか。

 駆け引きとか言葉の上手さで魅せてくるタイプの作品に感じたので、天才王子の考えや話の顛末などを言葉で長々と説明してくれるシーンが多かったが、それがあまりアニメ映えする感じじゃなかったと思う。複数回読んで初めて面白いことが理解できるタイプだと思うので、小説とかで読んだら結構面白そうだったなと思った。

 ウェインとニニムの関係性が好きだった。天才王子のウェインは天才すぎていかなる時も最善策をとっていくんだけど、ニニムが馬鹿にされたり蔑ろにされた場合のみ若干感情的になって、最善じゃなくてもニニムを守ろうとする感じが良かった。かと言ってニニムも守られているばかりじではなく、補佐官としての役目をいつも果たしているのが対等って感じで良かった。キャラは他もみんな魅力的で、東山奈央の声のするお姫様や、軍人の振りをしているお姫様も可愛くて良かった。政略結婚だのなんだのの話をしている時はお互いの建前と本音が見え隠れしてて面白かった。

かわいい

 

王子の本命は悪役令嬢

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★☆☆☆

 僧侶枠のショートアニメ。僕は僧侶枠と呼ばれるアニメが嫌いなんだけど、このアニメは比較的見れたというかちょっと面白いまであったと思う。僧侶枠が嫌いな理由に、えっちシーンのないオンエア版だと話の脈絡が途切れ途切れでストーリーが意味分かんないことになることになるというのがあるんだけど、その点このアニメはしっかりしていたというか、オンエアの5分だけ見ても普通の少女漫画原作アニメみたいな感じで楽しめたかなと思う。まあ言葉で色々言ってみたけど結局は僕の肌に合っていただけだと思う。これを機に他の僧侶も見れるようになるとかそういうことはないと思う。

 

B-)

CUE!(第1クール)

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 声優を描いたアニメということで結構期待してたんだけどダメだった。これもどちらかというとアニメ自体がダメだったというより僕の期待したものから外れてしまったという感じで、アフレコを頑張ってる4人組の話だけずっとやってくれてたら楽しめたんじゃないかとは思っている。でも多分制作サイドとしては、アイドル活動やラジオなどアフレコ以外の声優の仕事の現状も描きたかったんだと思うから、ここで乖離が生じてしまった。

 アフレコ組の話は大体どれも面白くて、声優がキャラクターに声を吹き込んだことで原作者の意向が変わったり、原作を読んだだけでは分からない抑揚や発音の部分で声優なりに表現を考えてそれを監督たちに説明して認めてもらうみたいな話がかなり好きだった。キャラ的にもこの100パーセントの女が一番好きだった。他も収録が上手くいかなくて居残りになって他のキャストの機嫌が悪くなる(ように見える)とかは、若手にとっては実際の現場でもよく起こってそうだなぁと思った、実際は先輩みんなめっちゃ優しいパターンね。ただ一点、一番主人公っぽい女の演技が全ての人に謎に評価されてたのは納得できなかった。あの友人Aの演技が流れた瞬間に周りにいた作中キャラ全員がハッとした顔になっている中、僕の頭の中にはハテナマークが沢山浮かんでいた。終盤にもう1回同じシーンが流れたけど、改めて見ても一体何がすごかったのかさっぱり分からなかった。ちなみにその他のグループの話は面白い面白くない以前に要らなくねと思ってしまった。

 ちなみに2クール目は見るつもりありません。録画はしとくので劇的に面白くなったら誰か教えてください。

 

失格紋の最強賢者

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 テンポが異常に速かった。他の一般的なアニメなら3~4話かけてやりそうな話を1話でパパッと終わらせてしまうので、ある意味新鮮さは感じた。最初はサクサク進んでノーストレスで見れていいかなと思ってたんだけど、サクサクすぎて話に盛り上がりがないから途中で飽きてしまった。最終話近辺でようやくマティくんが苦労してたところはちょっと面白かったかな。

 ヒロインのキャラパワーは3人ともめちゃくちゃ高かった。性格はそんなでもないけど、見た目だけで言うとイリスがめちゃくちゃ好みだった。あと随所にマティくんとルリイの色恋沙汰が描かれていて、それをアルマが応援するみたいな雰囲気は結構好きだったんだけど、冷静になってみるとマティくんって中身おじさんなんですよね……。これが転生ものの一番の弊害だよなぁ。転生じゃなくて前世の記憶があるって言ってくれてればこの辺の問題は解決するんですけど。

 OPがどちゃくそかっこよくて好きだった。fripSideの楽曲って3パターンくらいしかないけどこのパターンの曲が一番好きだ。

 

C)

オンエアできない!

ストーリー★☆☆☆☆

 キャラ ★☆☆☆☆

  曲  ★☆☆☆☆

 これは……何が面白かったんですかね……。テレビ業界のADの生活を描いたエッセイ的な何某だとは思うんだけど、こういうのアニメにする必要あります?ツイッターとかでこういう漫画が回ってきて読む分には面白いんじゃないかと思う。

 

切り気味に見たアニメ

ヴァニタスの手記(第2クール)

・・・評価を付けるとしたらB-。1クール目面白くなかったのは僕が真面目に見てなかったせいなんじゃないかと思い、まっさらな気持ちで真面目に2クール目を見てみようと思って見たけどダメだった。ちなみに2クール目1話の前にやっていた1クール目総集編はなかなか面白かったので、このアニメのテンポとかに俺がついていけないのかもしれない。ドスケベ淫乱ヴァンピールことジャンヌ、および茅野愛衣の希少種声ことドミニク様はキャラとしてめちゃくちゃ好きで、彼女らがメインで出てくるシーンはしっかり見れた。僕途中で気付いたんですけど、このアニメはノエが女だったら完璧だったと思いませんか?個人の意見なので怒らないでくださいお願いします。

 

賢者の弟子を名乗る賢者

・・・評価を付けるとしたらC。火曜のこの時間見るのなかったから一応テレビからは流してたけどマジでおもんなかったのでゲームしながら見てた。録画か配信でしか見れなかったら2話で切ってた。

 

ドールズフロントライン

・・・評価を付けるとしたらC。これも時間割的に見てたけど特に盛り上がりもなく何を楽しめば良いのか分からなかった。アプリユーザーですら楽しめてたのか怪しくないか。

 

トライブナイン

・・・評価を付けるとしたらB-。エクストリームベースボールとかいうバカな格闘技を真面目にやるアニメ。バカアニメにしてはなんか話がシリアスすぎてどういう気持ちで見れば良いか分かんなくなった。石田彰のキャラが死んでからおかしくなったと思う。女キャラの造形は良かった、有栖川さん可愛い。

 

平家物語

・・・評価を付けるとしたらB-。最後まで何を楽しめば良いのか分からなかった。世間の評判が良かったため一応最後までは見たが、僕には合わなかった。

 

切ったアニメ

幻想三國誌 -天元霊心記-

・・・これは結構見た、多分5話くらいまでかな。そのくらいであの化け物と呼ばれてた女の子が救われてたので「よし大団円だな!」と思って切った。

 

佐々木と宮野

・・・ホモアニメ。

 

錆色のアーマ -黎明-

・・・エクスアーム枠。声もまともな声優が当ててないし無理。全然関係ないけど黎明の「黎」の字の右上のパーツ、「勿」じゃないのめちゃくちゃ気持ち悪くないですか?

 

終末のハーレム

・・・秋から引っ張っててそこそこ楽しみにしていて、無修正版を配信で見ようと思ってたんだけど、4話くらいで「あれこれえっちなシーン以外見るところないな」と気付いて見るのをやめてしまった。

 

薔薇王の葬列

・・・何を楽しめば良いのか分からなかった。

 

範馬刃牙

・・・世間の評判が良いので見てみようと思ったけどダメだった。僕はゴリゴリのマッチョが苦手なんだって。あと変にグロい。

 

フットサルボーイズ!!!!!

・・・なんかキツそうだったから切った。平日に録画はなるべく残したくないのよな。

 

リアデイルの大地にて

・・・おもんなかった。

 

 

総括

 書き始めたのが5月入ってからだから執筆ペースとしては大体いつもと同じなんだよな。次はさすがにサボらずに爆速投稿を目指したい。