べるくんの2021春アニメ備忘録

 ネタバレも含みます。

 

 諸君、僕様の投稿です!ちなみにこれはシャドウバースに出てくる「マナリアリッチボーイ・シラティ」の登場時ボイスである。なーんか最近お仕事が忙しくてふえ~アニメの感想が全然書けないよぉ~状態になってしまっていたので気付けば7月ももう26日ですよ。4連休をフルで使って感想35本書いたので休んだ気が全くしない。早く書いてポケモンUNITEするんだと、その一心で書き上げた。それでは感想へどうぞ。

f:id:danbell206:20210726213303p:plain

https://onj-shadowverse.game-info.wiki/d/%A5%DE%A5%CA%A5%EA%A5%A2%A5%EA%A5%C3%A5%C1%A5%DC%A1%BC%A5%A4%A1%A6%A5%B7%A5%E9%A5%C6%A5%A3

 

2021春アニメ(40本)総評

同ランクは先の方が上位

 

時間割

f:id:danbell206:20210726213515p:plain

 

評価変遷

f:id:danbell206:20210726214154p:plain

 

以下、個別評価

S)

Vivy -Fluorite Eye's Song-

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★★

 毎話神回しか存在しないと話題になった、文句なしの覇権アニメ。リゼロの長月先生が脚本を務めていて、今回もリゼロと同じくリアルタイムで補足情報などをツイートしてくれていたので、多少分かりにくいところがあっても補うことができた。これ本当に良い文化だと思う。あとこのアニメ、重要なシーンです~っごい作画を見せてくれる。作画っていうか絵、綺麗すぎて引いちゃうレベルのやつ。別に全部がすごくなくても、こういう一部神作画っていうのも乙なもんだなと思った。

 舞台はAIの発展した世界で、AIが暴走して人類を滅亡させるという未来を変えるために、100年後の未来からやってきたAI・マツモトと歌姫AI・ディーヴァ(ヴィヴィ)が色々頑張るお話。AIの暴走は仮面ライダーゼロワンの滅亡迅雷.netと近いかもしれない。このアニメに出てくるAIは物語開始時点から相当発展していて、ディーヴァのように人間の容姿に近いAIはほぼ人間と変わりないと言っても差し支えないほどだった。物語上ではほとんど言及なかったけど、ディーヴァや他のAIを見る限りおそらく感情というものもあって当たり前の世界観だったと思う。そんなAIが蔓延る世界ならAIの人権運動が起こるのも自然な流れであり、我々の世界でも数十数百年後にはありそうな話である。以下、印象に残ったところを雑に書き連ねる。

 2つのミッションを成功させた後、3つ目のミッションは人口島・メタルフロートを停止させることだった。この回は特に印象に残っていて、ディーヴァがヴィヴィとしての使命を自覚した回になった。ヴィヴィは、シンギュラリティ計画のためにAIを壊すAIとしての自分を、ディーヴァとは別の存在・ヴィヴィと自称した。そんなヴィヴィの覚悟を感じたのか、マツモトも一段と引き締まってディーヴァのことをヴィヴィと呼び、2人の間の信頼関係がグッと強くなった回だったと思う。メタルフロートでは中枢になっていたグレイスを破壊してミッションを達成するも、最愛の妻であったグレイスを失った冴木博士はヴィヴィの目の前で自殺してしまう。グレイスの青い血と冴木博士の赤い血に染まった両腕はなんともおぞましいものであった。自分のやったことで大切な人が2人も死んでしまった、その事実はヴィヴィの精神を壊すのに十分なことだったと思う。

 その後、ヴィヴィとしての人格を失い新たに元の「ディーヴァ」として活躍していたディーヴァのもとに再びマツモトが現れる。ヴィヴィではないディーヴァに対して次の計画を話さずにいたマツモトだが、なんやかんやでディーヴァに協力してもらうことになり、その過程であの垣谷が機械の身体を引っ提げて登場する。ディーヴァは垣谷に人格消去プログラムを打ち込まれながらも戦い続け、その後輝かしい最後の舞台を終えると、ヴィヴィに想いを託し消滅していった。人格が消えゆく中でも待っている観客のために最後まで歌い続けたディーヴァにまず涙、人格の奥に籠ってしまったヴィヴィを諭すように消滅していったことでまた涙でこのシーンはずっと泣いていた。シンギュラリティ計画のミッションの方はオフィーリアの自殺を止めることで、自殺とかもう人間じゃんって思った。おそらく正史とは違うのだろうが、オフィーリアの中にはアントニオがいてマツモトに襲いかかる。本気のマツモトに敗れたアントニオとオフィーリアだったが、最後にはお互いの気持ちを伝えあい幸せそうな顔で機能を停止していった。アントニオはやり方こそ強引だったものの確かにオフィーリアを想っての行動だったし、その想いはオフィーリアにも届いていてオフィーリアもアントニオのためだけに歌っていたと。なんか人間より人間らしいんですけどこのAIたち……。

 ディーヴァが消滅して歌えなくなったヴィヴィは博物館にいた。歌う方法を模索する中でAI史上初めて作曲に取り掛かるヴィヴィ。あ~ヴィヴィの歌楽しみだなぁなんて思っていたら、唐突にAIの暴走が始まってしまった。未来は変えられなかった。しかも暴走したAIは皆ヴィヴィの作った歌を口ずさみながら人を殺していてめちゃくちゃ怖かった。ヴィヴィはAIの暴走がアーカイブによるものだと知り、アーカイブに最後のチャンスとして心を込めて歌うことを要求されるも、ヴィヴィにはそれができなかった。トァクのメンバーと一緒に最後の反抗作戦に出るも失敗し、もう後がないと思いきや、松本博士が最後の時間遡行手段を用意してくれた。これが最後のチャンス。ヴィヴィは即座にトァクと合流し反抗態勢を整える。そして始まりの地・ニーアランドにて、AIの停止プログラムを伴う最後の歌を歌った。ヴィヴィは今までの思い出を歌に乗せ、アーカイブを止めることに成功する。結局ヴィヴィは歌い終えることができずに機能を停止してしまったが、こうして人類は救われた。

 このアニメの見どころの1つに、マツモトとヴィヴィの関係の変化があったと思う。いつも飄々とおちゃらけているマツモトだが、ヴィヴィと出会った頃は冷酷とも言える性格で、ディーヴァに断りもなく戦闘プログラムをインストールしようとするわ、モモカの死の運命を変えようとしたディーヴァを実力行使で抑えるわで、ディーヴァのことを計画遂行のための道具としか思っていないような性格だった。冷酷というよりはAIらしいと言った方が正しいかもしれない。もちろんそんなマツモトをディーヴァも毛嫌いしていた。明確にマツモトの態度が変わったなと思ったのは前述のメタルフロート回。その後はヴィヴィを良きパートナーと認めている節があり、ヴィヴィが博物館に入った後は毎年1回必ず挨拶に来るという誠実さも見せた。最終戦闘の直前には、今までとは逆にヴィヴィがマツモトをおちょくるような描写も見えて、この100年で培った2人の信頼関係は壮大なものなんだろうなと思った。最終戦闘から数年後の世界では、また2人で仲良く暮らしているようで良かったと思った。

 最終戦闘のその後といえば、ちょっと無粋な話になるんですけど、あのショートカットのヴィヴィは本当にヴィヴィだったのかという疑念がある。普通に考えれば生き残ったマツモトがヴィヴィを修理・復旧したというのが自然な気がするが、それにしてもなぜ最後のヴィヴィは一言も発さなかったのかと。考えすぎかもしれないがなんか笑い方も今までのヴィヴィっぽくなかった気もする。そういう目で見てしまうと、100年前の骨董AIをそんな簡単に復旧できるのかみたいなことも思ってしまう。いや多分考えすぎだとは思うんだけど。長月先生最後のシーンについてなんか言及してましたっけ、覚えてません。

 このアニメの公式ラジオで日笠陽子さんが言っていたことを引用するが、「演技は声優が、歌は歌手が、それぞれのプロが自分たちのフィールドを思いっきりやる」っていう言葉がすごい素敵なことだなと思って、この方法をとっているアニメは他にはマクロスFなどがあるだろうか。今や声優は歌えて当たり前みたいな時代になっているが、歌が重要なファクターとなっているアニメでは特に、それは逆に可能性を狭めてしまうことにも繋がる気がして、たまにはこういう使い分けアニメーションが存在していても良いなと思った。どうでもいいけど僕福山潤さんが出てるラジオ初めて聞いたんだけど、この人やっぱすごいね。頭の回転と頭の良さと話の上手さ、こんだけ喋れたら人生楽しいやろなぁと思う。マツモトというキャラも、圧倒的早口や心情の変化の声の幅など、福山潤さんだからこそ成り立ったキャラクターのように感じた。僕の一番好きな男性声優が福山潤であることはあまりにも有名。

 OPもEDも神だったが、何よりヴィヴィの最後の歌「Fluorite Eye’s Song」がマジで良かった。一度暴走に不協和音バージョンで使って怖いイメージを植え付けてからだったので、原曲がより一層清々しく綺麗に聞こえた。ラスサビ後の部分もめっちゃ好き。神曲

 

 

コードギアス 反逆のルルーシュ R2(再放送のためランク外)

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★★

 1期に引き続いて2期もGYAOで更新されてたので当然見た。2期は今までに一度しか見ていなかったので5年ぶりの視聴となり、1期以上に記憶がなかった。2期半分ぐらい見てようやく気付いたんだけどこれ週2話ずつ更新じゃなくて3話ずつだったんですね……道理で見るペース早いと思ったよ。公式ツイッターの「火金日更新」を「火金曜更新」に見間違えたのが原因ですね。

 1期がめちゃくちゃ気になる終わり方をしたこともありかなり期待が高まる2期1話であったが、始まったのはなんとルルーシュがゼロになる前のような楽しげな学園生活。当時見てた人は1年ぶりの2期でこんなの見せられて脳がバグったんじゃないだろうか。僕は最初見た時、ヴィレッタが謎に先生していたのもあり、「パラレルワールドか?」って確か思いました。実際は1期最終話の後スザクに拘束されて皇帝シャルルの前に突き出されたルルーシュが、シャルルのギアスにより記憶を改竄されて元の生活に返されていただけだった。学園にはルルーシュを監視するための特別機関が設置され、その構成員の1人であるロロは、ナナリーに成り代わってルルーシュの弟として潜入していた。流石に茶番は長くは続かず、ちゃんと1話のうちにルルーシュは記憶を取り戻してくれた。ゼロがルルーシュだとシャルルやスザクにバレている以上、ゼロとして活動するにも学園にいるアリバイを作ることが絶対条件で、1期以上にルルーシュの手腕が光っていたと思う。ところで2期1話は、ルルーシュが違法カジノでチェスをしていたり、C.C.が撃たれたり、蘇ったルルーシュの「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様らは死ね!」が出たりと、色々1期1話のオマージュと思われるシーンが多くてとても良かった。

 序盤は1期でやり残したことの続きで日本解放へ向けた活動が続く。途中で中華連邦のいざこざを解決したりなんなりがあってこの辺もめちゃくちゃ面白かったが、今回は割愛する。この辺のエピソードでこれだけは言っておきたいのは、星刻がかっこよすぎてどう見ても主人公だった。星刻メインでもう1本アニメが作れる。あと天子様の声優が、仮面ライダー電王のコハナ役でお馴染み松元環季さんだったのはびっくりした。

 元々怪しい行動が目立ってきていたルルーシュだったが、シュナイゼルによって遂に正体が明かされ、黒の騎士団からも追われる身となってしまう。間一髪ロロによって救われたルルーシュは、シャルルを討つため神根島に向かう。思考エレベーター内にルルーシュ、スザク、C.C.、シャルル、そしてマリアンヌが集結する中で、シャルルとマリアンヌの「全ての人間の意識を1つにし、嘘のない世界を創る」という計画が明かされ、ルルーシュは「それはナナリーの望んだ世界ではない。俺は明日が欲しい」とそれを否定する。遂に右眼のギアスも開眼し、Cの世界に「時の流れを止めないでくれ」というギアスをかけたことで計画を破壊し、元凶たるシャルルとマリアンヌの消滅にも成功する。ここのところのルルーシュの怒り泣き顔が良すぎて忘れられないんすわ。

 その後は最後の計画たるゼロ・レクイエム編に入る。シャルルに成り代わり皇帝となったルルーシュは、ナイト・オブ・ゼロになったスザクとともに新たなブリタニアを創っていくが、それは独裁と侵略によるものだった。1期の頃から見たい見たい言ってた2人のタッグが、少し予想と違う方法で実現することになったわけだ。超合衆国へのブリタニアの参加表明の際の計画は、まさに魔王のようなひどいものだった。そんな魔王ルルーシュへ最後の戦いを仕掛けてきたのは、シュナイゼルが擁立したナナリーであった。戦力も知力もシュナイゼルの方が上手かと思われたが、天才的なルルーシュの頭脳と天才的なスザクの戦闘センスによってフレイヤ弾頭の無効化に成功して敵戦艦に乗り込み、マオの時と同様に映像トリックを使ってシュナイゼルを出し抜きギアスをかけることに成功する。自分の命にすら執着のなかったシュナイゼルにとって、ゼロに忠誠を誓えみたいなギアスは生き地獄のようなものであろう。最後にナナリーの元へ向かったルルーシュは、ナナリーがフレイヤ弾頭のスイッチを押していたことを知る。それはナナリーが憎しみを一手に引き受けようとしていたからで、今思えばこの兄妹は手段は違えど同じことをしようとしていたんだなと。そしてギアスによってナナリーからスイッチを奪い、ルルーシュは完全勝利するのだった。最終戦ということもありナイトメアの対戦カードもめちゃくちゃ熱く、カレンとC.C.の正妻戦争から始まり、スザクvs星刻、ジノ、東堂、最後にカレンとの大エース対決、どれもお互いの想いと想いのぶつかり合いでめちゃくちゃ熱かった。スザクとカレンは最後相討ちになったが、この物語を支えてきたランスロットと紅蓮という2大戦力の喪失は、まさに戦いの終幕という感じがした。

 そして遂に最終回のゼロ・レクイエム。ナナリーや黒の騎士団の処刑の日、皇帝ルルーシュの前に現れたのはなんとゼロだった。そしてゼロはルルーシュを殺し、この悲しい物語に幕を閉じたのだった。新たなゼロの正体はスザクで、日本やブリタニアを始めとした全ての憎しみを一身に引き受けたルルーシュがゼロによって倒されることで全ての憎しみの連鎖を終わらせる、それがゼロ・レクイエムだったのだ。ナナリーやカレンは土壇場でルルーシュの真意に気付いたようで、ナナリーは死に行くルルーシュに寄り添い、「愛しています」と連呼していた。ルルーシュにとっては全て計画が上手くいって最後にナナリーの腕の中で死ねたのは本望できっと救われたと思うが、気付いてしまったナナリーにとってはただ世界で唯一の優しいお兄様が死んでしまったという悲しい事実だけが残るのではないだろうか。

 あんなにルルーシュを殺すと息巻いていたスザクも、実際にルルーシュを手にかけた瞬間は涙を流していた。もちろんルルーシュの罪は重いが、2人はどこまでいっても親友だったということだろう。前夜の会話では「ギアスは願いだ」ということも話していた。ゼロ・レクイエムは「世界の明日のために人々を願いというギアスにかける」ものだった。自分の罪を死で償おうとしていたスザクに対しても、皇帝ルルーシュを倒し平和のために黒の騎士団を率いて「生き続けるという罰」を背負わせた。散々ギアスに振り回されてきたスザクが「そのギアス(願い)、確かに受け取った」と言ったのも感慨深いものがあった。

 僕はこれほどまでに綺麗な終わり方をしたアニメを見たことがない。が、2019年放映の映画にてこの後のストーリーが描かれてしまったんですよね。ルルーシュは抜け殻のようになって身体だけ生きていたようです。この映画自体完全新作のコードギアスということでめちゃくちゃ面白かったんだけど、R2のあの綺麗な終わり方を霞めてしまうようには感じた。あんまり言うとガチ勢の人にキレられそうで怖い。

 13話近辺のシャーリー回は決して忘れられない回になった。絶望感で続きを見るのが嫌になったアニメシーンの数少ないうちの1つである。ルルーシュのギアスで記憶を失っていたシャーリーがジェレミアのギアスキャンセラーを偶然浴びてしまい記憶を取り戻し、当然ルルーシュがゼロであることも思い出す。それでもルルーシュを心配し寄り添おうとしたシャーリーだが、それを知ったロロに口封じのために撃たれてしまう。このシーンはずっと「え?え?(困惑)」って言いながら見ていた。ルルーシュがそれを見つけて救急車を呼ぼうとした際はその手を遮り、自分の死を悟っていたのかは分からないが、助かる可能性より最期にルルーシュと話せる時間を優先したと思うと目頭が熱くなる。僕は虚構の中の行動、殊更登場人物の死には全て何らかの意味を伴っていてほしいと考えてるんだけど、シャーリーの死には果たして物語上どれだけの意味があったのだろうか。こんな無粋なことを考えてしまうぐらいには、シャーリーには幸せになってもらいたかったんだ……。

 13話の裏ではルルーシュとジェレミアの追いかけっこが展開されていた。ジェレミアはオレンジ事件での失脚後、教団に身体を改造されながらもゼロへの復讐心で動き続けるが、ゼロの正体がルルーシュだと知ると、復讐よりも王族への忠義をとり仲間となった。ジェレミアは1期からずっと意味ありげな雰囲気で度々登場していて、ギアスキャンセラーとかいう物語上においても特別な力を与えられていたので、まさか仲間になるなんて誰も想像できなかったんじゃないだろうか。最終戦ではアーニャと戦い、その中で偶然にもアーニャにかけられたギアスを解除し彼女を救うというファインプレーをする。その縁もあって終戦後に2人でオレンジ農園を運営していたのはよく分からんが……。どうでもいいけど僕がこのアニメで一番好きな女の子はアーニャちゃんです。僕の好みを知っている人ならきっと誰でも納得すると思う。終盤でマリアンヌに意識を乗っ取られている時のアーニャがギャップで可愛すぎてヤバかった。あのナリで「ルルーシュとナナリーのお母さんよ」はヤバいんだよな。

 ロロのルルーシュに対する想いみたいなのも2期の見どころの1つだった。本業は天涯孤独の暗殺者だったが、ルルーシュの弟を演じるうちに本当に兄弟愛を求めるようになっていったようだ。2話で時間停止系のギアスの使い手であることが判明し、流石のルルーシュも為す術なく絶体絶命かと思われたが、ロロの心の穴を見透かしたルルーシュによっていいように味方に引き込まれ、その後は便利に使われていた。ルルーシュは仲間に引き入れた後もずっとロロのことを裏では嫌っており、「ナナリーの居場所を奪った偽物め、散々使い倒してボロ雑巾のように捨ててやる」とか主人公が言っていい台詞じゃないんだよな。実際にいい感じに死に場所を用意されたこともあった。ルルーシュが正体を暴かれて黒の騎士団に見捨てられた際も最後までルルーシュを助けるために動き、「ギアスを使用している間は自身の心臓も止まる」という副作用によって息を引き取った。死ぬ直前にルルーシュに、おそらく方便ではあろうが兄として優しい言葉をかけてもらえて、最後だけは本当の弟として死ねたのかなぁとか思う。偽りの関係だったとしても、ルルーシュが記憶を失っている間にできた思い出と絆は本物だったんだよな。

 2期は1期に比べると、ナイトメアの強化やギアスの安売りにより、よりSF感の増した超次元戦闘が多かったと思う。僕は1期のゼロの圧倒的頭脳戦も2期の派手なロボット戦闘もどっちも好きでした。空飛ぶ紅蓮だけでもかっこよかったのに、紅蓮聖天八極式て……もうなんか完璧すぎる。蜃気楼もランスロットアルビオンもかっこよすぎなんすわ。戦闘で印象に残っているのは、スザクとビスマルクの戦い。ビスマルクの未来予知ギアスに万事休すかと思いきや、スザクは自身にかけられた「生きろ」というギアスが勝手に働くのを逆手にとってありえない動きをし、ビスマルクを打ち破った。尺の都合かここの戦いは数分で終わってしまったが、物語の中でもかなり上位の戦闘シーンだったと思う。

 2期もOP,ED神曲揃いだった。OP1のO2はただただかっこよく、サビのみんな集まってくるところの演出がめちゃくちゃ好き。OP2のWORLD ENDは、当時はあんまり印象なかったけど今聞くとめちゃくちゃかっこいいなと思う。ED2の我が臈たし悪の華は13話から切り替わったのがほんとずるい。ここからつらい話が続くのにEDでさらにどん底に叩き落されるって感じ。僕は大好きです。

f:id:danbell206:20210726220330p:plain

この怒り泣き顔、たまんねえな

f:id:danbell206:20210726220401p:plain

記憶を失っている間のC.C.の可愛さたるや否や

f:id:danbell206:20210727011043p:plain

これ草

 

A+)

東京リベンジャーズ(第1クール)

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★★

 12話くらいまでの感想。東京卍リベンジャーズの卍がどこかへ行ってしまったアニメ版。めちゃくちゃ面白い。1年前くらいから弟がハマってたらしく実家に漫画全巻あったのだが、タイトルと表紙絵見ただけだとどう見ても不良がどんちゃん騒ぎするだけの、GTOとかHiGH&LOWみたいな漫画に見えて開くことすらしていなかったのだが、蓋を開けてびっくりその実はめちゃくちゃ面白いタイムリープサスペンスだった。主人公のたけみっちは冴えないフリーターの青年だったが、ひょんなことから自身にタイムリープ能力があることを知り、東京卍會の抗争で命を落とした元カノ・ヒナを救うために中学時代にタイムリープするといった話。今クールでは主にヒナの死の原因が過去でドラケンが死んだせいだと考え、これを防ぐために色々頑張る。

 最初の事件はキヨマサくんの喧嘩賭博。既にキヨマサの奴隷となっていたたけみっちは、観戦していた喧嘩賭博でキヨマサくんに勝負を吹っ掛ける。もちろんボコボコにされるのだが、それがマイキーの目に留まり、結果としてマイキーと知り合いになる結果になった。マイキーとドラケンがたけみっちの学校に乗り込んできた時にヒナがマイキーに喧嘩売った時は肝を冷やしたが、マイキーはいわゆる良い不良で、不良に対してとても高潔な理想を持っていることが明かされ、あーこいつは人の上に立っていく人間だなと思った。

 次はいよいよドラケンの死に関わる話で、最初は愛美愛主(めびうす)との抗争でドラケンが殺されたのかと思ったけどそうではなく、三番隊隊長のぱーちんが人を刺してしまった時の処遇を巡ってマイキーとドラケンが喧嘩してしまい、その煽りを受けた東卍の内部抗争が原因だった。たけみっちの捨て身の仲裁(?)のおかげでマイキーとドラケンの仲は戻ったが抗争は止まらず、一部が愛美愛主と結託して夏祭りの日に決起してしまう。その陰に隠れていたキヨマサくんがドラケンを刺し最悪の展開となるが、たけみっちの必死の攻防により遂にあのキヨマサくんにリベンジすることができ、ドラケンの死も見事防いだ。このシーン誰か助けにくるやろなとは思ってたけど、来たのがたけみっちの友達たちだったのがなんか泣きそうになっちゃった。喧嘩賭博で頑張ったたけみっちに憧れたあっくんたちが頑張ってくれたと思うと感動する。どうでもいいけど、未来のたけみっちに憑依されてる過去のたけみっちの記憶ってどうなっているんでしょうか。ふと気付いたら知らないうちに左手に大穴空いて右腕に掴み痣あるの相当恐怖やろな。

 ドラケンの死を防いだたけみっちが現代に帰ると、未来は変わりヒナは死なずに生き残っていた。ヒナと改めて話すたけみっちだったが、ヒナの話に違和感を感じてトイレに逃げ込み、戻ってきたところでヒナが車ごと潰されるのを目撃してしまう。しかもそれをやったのはあのあっくんだった。もうこの辺は僕たちも頭いっぱいいっぱいですよね。辛うじて息のあったヒナだったが、たけみちを守るために車から突き飛ばした後に爆死する。この惨状を目の当たりにしたたけみっちは、この悲劇を止めるために東卍のトップになることを決意するろいうところで1クール目は終わった。また新たな謎、新たな敵の登場に期待は高まるばかりである。個人的には過去のたけみっちがヒナをフったことになっている原因が気になる。

 ヒロインのヒナがどちゃくそに可愛い。ヒナとたけみっちの恋愛模様だけを見るなら、あぁ本当にこいつらまだ中学生なんやなってなる。あとなんと言っても浴衣回は神だった。キヨマサくんにボコボコにされて動けないたけみっちに優しく寄り添って励ましてくれる、あんな彼女なら僕も欲しかった。この子は死んでいい人間じゃないからたけみっちにはなんとしても彼女を助けてもらいたい。

 OPはまさに東京リベンジャーズって感じで最高だった。最近ずっと聞いている。Aメロのデンデンデンデンデーンみたいなベース?キーボード?がめっちゃかっこいい。この先の話はまだ知らないのでもっと長い目で見るべきなのかもしれないが、たけみっちがキヨマサくんにリベンジするまでの歌だと思っても十分解釈できるのですごい作品に合ってると思う。EDも普通に良い歌で好きだった。

 

恋と呼ぶには気持ち悪い

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★★

 めちゃくちゃ面白かった。また1つ素晴らしいラブコメを摂取できた。ひょんなことから妹の友達の女子高生に恋をしてしまったイケメンサラリーマンの話。タイトルだけ見ると「うわ俺女子高生に恋してもうた……こんな俺気持ち悪……」みたいな感じの話なんかなと思ったら、恋した男のアプローチが気持ち悪い(褒め言葉)だけだった。序盤は亮さんのキモすぎるアプローチにゲラゲラ笑わせてもらい、中盤以降は登場人物たちの変化する気持ちに無限キュンキュンさせてもらった。どうでもいいけど僕がこのアニメを勧めた女友達は「面白いより気持ち悪いが勝ってしまってまともに見れない」と言っていたので、もしかしたら楽しめていたのは我々だけなのかもしれません。

 超イケメン有能サラリーマンの亮さんが駅の階段で転びそうになったところを通りがかりの一花が助け、その後理緒の友達として家に遊びに来ていた一花と亮さんが再会し、一花が亮さんを「気持ち悪い」と罵ったことからこの恋は始まる。とにかく亮さんのアプローチが気持ち悪くて、一花の実家に一花が自分の名字になった場合の姓名判断の結果を送ったり、フォトショで表紙を作った一花さん専用参考書をプレゼントしたり、一花に貰ったプレゼントの包装紙を破れないように保管したりと挙げればキリがなく、毎週「キッショ~w」と言いながら見ていた。もちろん亮さんがイケメンなので問題はないのだが、一花はそれを受けると毎回す~っごい嫌な顔して「気持ち悪い」と一蹴するんですよね。この顔と声がまた良いんすわ。関係ないけど亮さんのCVの豊永利行さん単純に声が好きなんだけど、一花に対する時と理緒に対する時とそれ以外に対する時で全然声色違うの面白いなぁすごいなぁって思った。

 熱烈アプローチを受け、一花の方も亮さんのことを気になり始めていく。バレンタインプレゼントを考える時はめちゃめちゃ悩んでいて、こんなに悩めるのは逆に相手のことをとても想ってるからだと思った。結局プレゼントは思いつかずまさかのハグをプレゼントして亮さんを殺しにかかってたんだけど、もうこの頃からちょっと好きになっていたらしいのでこれも納得である。

 最終話付近では、一花の気持ちを感じ始めた亮さんが、自分の過去などを顧みて一花への恋を諦めそうになるくらい落ち込んでしまっていたが、駅で一花に呼び止められ告白され、やっといつもの亮さんに戻ってくれた。そして早速また気持ち悪い言葉を言う亮さんに対し、1話とは真逆の表情で一花が言う「気持ち悪い」、最高でしたね。

 亮さんの妹であり一花の親友でもある理緒がまたいい味を出していた。2人のことを一番近くで応援してくれる存在で、2人の仲を取り持つのにとても役立ってくれていた。よく一花の情報を無断で亮さんに流していて、もちろん2人の仲を進展させたいからってのもあったと思うけど、最近話すことの少なくなっていた兄妹にできた共通の話題だったからつい口が緩くなっちゃったんだと思うと可愛らしく思えてくる。亮さんと一花2人にとっても一番の相談相手であるため、クリスマス回では2人のプレゼントが両方とも理緒が提案したものという謎現象が発生していて草だった。その後は3人でクリスマスパーティーをしていて、やはりこの恋の間には理緒の存在も不可欠なんやなと思った。

 中盤くらいから亮さんと一花それぞれに恋のライバルが現れ始めた。一花のクラスメイト・多丸と亮さんの同期・有枝ッティだ。この2人もめっちゃ良くて、まず恋に落ちる過程がとても自然というか、別に2人とも一目惚れではないんですよね。多丸も有枝も前々からそれぞれ一花と亮さんのことは知っていてでも知り合い以上の関係ではなかった。趣味が同じなどの偶然が重なりに重なり、次第に気持ちが増大し恋心となっていったみたいな。この心の変化がね~とっても上手に描かれていたと思います。あ~恋ってこんな感じだよな~みたいな。結局この2人は負けてしまったけど、2人ともフラれた直後でも相手のことをちゃんと思って行動していて涙が出た。亮さんと一花さんがいわば異常な恋愛をしているのに対し、多丸と有枝はそれぞれ高校生同士、社会人同士の等身大な恋愛を描けていてとても良かった。

 OPもEDもめちゃくちゃ好きだった。OPは片想いのつら楽しいみたいな感情がよく伝わってきて良かった。「少し前の冷静な頃に戻りたい 戻れない」って歌詞めっちゃ好き。EDはサビから急に盛り上がる系の歌だったじゃないですか。で演出だったのかどうかは分からないけど、本編がサビの前ギリギリまで食い込んでることがよくあって、本編が終わりそうで登場人物の気持ちがいっぱいいっぱいになってるところで引いてサビに入るのがね、めちゃくちゃゾクゾクしましたね。伝わりますか?伝われ。

 

SSSS.DYNAZENON

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★★

 めちゃくちゃ面白かった。2017年冬の名作SSSS.GRIDMANの続編で、予告段階からめちゃくちゃ楽しみにしていたが、期待を裏切らない面白さだった。予告時点ではGRIDMANと直接の繋がりがあるのかどうか微妙なところだったが、成長したアンチくんことグリッドナイトと2代目ちゃんの登場により、正統続編であることがほぼ確定となった。明言はされていないものの、過去作や実写演出との兼ね合いから、GRIDMANの世界は新庄アカネが創り出した電子ピアノの中の電脳世界みたいなものだったことはほぼ間違いなく、そうなるとDYNAZENONの世界はどういう立ち位置にあったのか微妙なところだ。GRIDMANの世界における現実はいわゆる実写世界だったはずなので、DYNAZENONも誰かが創ったなんらかの電脳世界の話だったのだろうか。その辺は特に明かされずに終わってしまったが、最終話で今後GRIDMANとDYNAZENONのコラボを仄めかすような演出がされていたので今から楽しみである。

 ストーリーは、突如出現した怪獣に対抗するため、その場に偶然居合わせた蓬くんたちがダイナゼノンに乗り込み撃墜していくみたいな話。ダイナゼノンを持っていたガウマさんと怪獣を暴れさせていた怪獣優生思想の面々は5000年前に一度死んだらしく、怪獣の力でミイラから蘇ったらしい。前作では怪獣が暴れた後でも一晩で街は修復されていたので、主人公たちが破壊されてしまった街を見ながら思いを馳せるみたいなシーンは新鮮に感じられた。最終話の戦闘ではダイナゼノン側と優生思想の全力衝突となり、過去の因縁やプライベートでかかわりのあった者たちが想いをぶつけ合う形になっていたのはめちゃくちゃ熱かった。最終的に決め手になったのが蓬くんの怪獣使いとしての素養だったのも良かった。

 このアニメは怪獣に関係ない青春ドラマ的ストーリーも同時に進んでいて、特に夢芽の姉の死の真相と蓬の恋心を取り巻くストーリーはめちゃくちゃ面白かった。姉は自殺したのかもしれないとモヤモヤする夢芽の前に過去を見せる怪獣が現れ、幻想かもしれないとはいえ姉本人と会話することでそれを晴らすというのはなるほどなと思った。そんな夢芽を支えていく過程で蓬は夢芽に恋をし、11話で告白するシーンは静寂や言葉選びの雰囲気が良すぎて「あれこれラブコメだったっけ?」と思ってしまった。まあその後すぐに怪獣戦闘になったんですが。エピローグの3か月後では呼び捨てで呼び合っていたりと2人の進展が窺えて思わず二ヤついてしまった。夢芽が蓬のことを呼び捨てしてるだけでもあ~^って感じなのに、まだ呼び捨てできない蓬に対して「まだ南さんなんだ」って言って呼び捨てさせてあ~~^。そういえば過去を見せる怪獣の回ではアンチくんの過去も垣間見ることができ、昔の姿のアンチくんやアカネくんをチラッと映すというファンサービスが嬉しかった。アンチくんは前作との兼ね合いから、左目を隠して青い右目だけ映っていたのも前作ファンとしては嬉しかった。

 他にも、敵同士であるにもかかわらず居酒屋で飲み交わす暦とムジナさんや、ゴルドバーンという友達を得て現実に向き合おうとしたちせちゃんや、謎眼福水着回など面白くない話がなかった。ちせちゃんとムジナさんがやたらえっちだった。あと夢芽が、ダイナウイングが飛べることをいいことに通学手段として使っていたのが草だった。

 このアニメは話が面白かったのはもちろんのこと、僕が今まで見てきたロボットアニメの中でもトップレベルの戦闘作画演出だったと思う。毎週メイキング企画と称して、ダイナゼノンや怪獣の動きの制作過程みたいなものが毎週公式ツイッターに載せられていたことからも制作陣の気合が感じられた。この企画は一ロボットアニメファンとして単純に面白くて毎週楽しみにしていた。合体・変形シーンもやたら気合入れて作ってあってめちゃくちゃ良かった。グリッドナイトとグリッドマンの規格(?)は同じはずなので今後カイゼルグリッドマンが見れることを楽しみにしている。

 OP,EDは前作と同じ布陣でとても良かった。OPはオーイシお兄さんが楽曲制作で陥っていたスランプを脱するきっかけになった曲らしく、インパーフェクトという曲名や名義がOxTではなく個人名義なのもこれに関係しているらしくて深いなと思った。EDもめちゃくちゃ良い歌で、普通のポップスとして売れてもおかしくないレベル。9話ラストでみんなが花火してるシーンと一緒に流れたEDの親和性がえぐくて泣きそうになった。

 

オッドタクシー

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 今期のダークホースでめちゃくちゃ面白かった。最初こそBEASTARSみたいな動物社会を描くのかなと思ったけど、見た目が動物なこと以外は普通な人間ドラマあるいはミステリーとして進んでいった。1話からガンガン謎をぶっこんできてその後も謎の風呂敷をどんどん拡げていくもんだから、それだけがネック現象(オチがクソゴミ)にならないか、それだけがネックだったんだけど、終盤に差し掛かる頃には流石に面白すぎてその不安もどこかへ行っていた。実際に拡げた風呂敷はほぼ全部回収していたのですごかった。キャストにはお笑い芸人を多く起用していたが、なかなかのハマり役ばかりで全然気にならなかった。

 タクシードライバー小戸川や彼が乗せた客を中心に、ヤクザや警察も交えた一大事件の様子が描かれた。指名手配犯ドブの手助けをする警察、偶然ドブの銃を手に入れた小戸川に恨みを持つ男、美人局をするアイドル、そのアイドルのファンで10億円を当てた男、その金を狙うドブの後輩など、もういろんな設定が絡みに絡んでグッチャグチャになっていた。まあそれも最終回に近付くにつれて1つ1つ紐解かれていったのですごいと言わざるを得ない。あと現代社会に向けた警鐘みたいなのもいくつかあって、重課金したスマホが壊れてデータ復旧不可能とかSNSの情報からアパート部屋番号まで特定とかは、一歩間違えばそこらでよく起きてそうなことなので怖いなと思った。特定に関しては手口まで事細かに教えてくれたので、やろうと思えば僕でもできそうだしされそうである。

 7話で小戸川が一度見た顔は忘れないということが明かされ「ほーんそうなんや」と思っていたら、8話では小戸川にしか周りが動物の姿に見えていない可能性が示唆されてめちゃくちゃ震えた。それなら7話の記憶力の話も納得だし、思い返してみればこのアニメ全然動物について言及する発言がなかったように感じた。8話見た直後に1話を見返してみたら、「この辺でアルパカはあんたしかいない」「何それ変なの」みたいな会話がされていて深く納得してしまった。完全に騙された。とはいえヒントは随所に散りばめられていたようだから、7話以前でも気付いてる人はいたのかもしれない。最終話では小戸川が気絶から回復した後にこの症状は回復していたが、小戸川がキモいおっさんになってしまったので動物のままの方が良かったな!w 最後はみんなの人間体が明かされつつエピローグとなったが、最後の最後でミステリーキッスのメンバーを殺した張本人が小戸川のタクシーに乗ってきて戦慄というところで終わった。

 とてもどうでもいいんだけど、劇中に出てきた矢野というヤクザのラッパーのラップが聞いていてとても心地よかった。あんなに自然なラップは今まで聞いたことがない。お気に入りのフレーズは「サンタクロースがくれた観察力」。

 このアニメで唯一納得できていないのが、オッドタクシーというタイトル。一応ドブが10億円を強奪する時の作戦名がオッドタクシーでタイトル回収はされているのだが、それは別に物語上大事な名前ではないし、そもそもそれもいまいちしっくりこない感じだったので納得できていない。単におかしなタクシーの意味だったのだろうか。

 OPもEDもまあ嫌いじゃなかった。作品の雰囲気には合ってたかな。

 

シャドーハウス

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★★

 シャドウバース!?めちゃくちゃ面白かった。シャドーハウスっていう訳分からない家を舞台に話が進んでいくんだけど、どうせまだ連載途中だろうしなんも解決しないまま終わるんやろと思っていたら、このアニメの中で結構深いところまで謎を明かしてくれてめちゃくちゃ面白かった。

 シャドーハウスには人間の子供にそっくりな姿をした生き人形と、生き人形によく似た輪郭を持つ真っ黒なススのような存在のシャドーが暮らしている。生き人形はシャドーに仕え、部屋の外を歩くときはシャドーの顔として機能しなければならないらしい。生き人形はシャドー家に仕えること以外は考えてはいけないらしい。そういう役目なら、生き人形はきっと神バハのオーキスのように心の意味を探しているような無心な存在なんやろなぁと思うけど、どうやらそういうわけでもないと。実は生き人形は下町から上納させた人間の子供で、洗脳で記憶を改竄し、後々シャドーに身体を乗っ取られるらしい。なんか考え得る中で最もダークな真相だった。

 そんな感じでどうやら闇が深そうな世界観なんだけど、主人公がエミリコとケイトなおかげで上手く紛れているというか、エミリコが頭お花畑なせいで大体の話がハートフルな明るい話に見えるんですよね。随所に不穏点を見せつつも、エミリコを見てると「エミリコ可愛いね~」以外の感情がなくなってしまうんですよね。これは恐ろしい手法ですよ。まあエミリコケイトメイン回でもケイト様怒らせそうになって不穏になることはあったんだけど。終盤ではエミリコたち生き人形がコーヒーで再び洗脳されてしまうが、それぞれの主人のおかげで元に戻ることができた。コーヒーを薄めようと大量の水を飲まされるエミリコが可愛かったね。

 このアニメで一番面白かったのは、お披露目の最後の方でエミリコがケイト様を助けるところ。檻から落ちたケイト様をエミリコがキャッチして着地するのだが、着地点にはなんとエミリコが集めたお花のクッションが積まれた荷車が。頭お花畑なエミリコがしょうもない理由で荷車選んでしょうもない理由でお花集めてたと思いきや、蓋を開けてみればそれが生還できた理由になったわけですよ。エミリコがやってきたことは全部無駄じゃなかったんだと思うと感動で鳥肌ものでしたね。これで着地がエミリコの身体の強さによるものだけだったとかだったら何も思わなかったと思うんですよ。しかもこのお花のクッションがまた映える映える。作者天才だと思いましたね。

 OPは歌なしの曲でとてもシャドーハウスっぽい曲だった。EDもなかなかダークな雰囲気が出てて好きだった。

 

A)

美少年探偵団

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★★

 めっちゃ面白かった。シャフト制作のアニメはピンかキリになることが多いのだが、美少年探偵団とシャフトの親和性はバッチリだった。ていうか西尾維新先生の作品と相性が良いのかもしれない。ファンタジックな雰囲気で登場人物の語りが多いみたいな。

 それぞれが突出した美しい個性を持っている団員が集う美少年探偵団を中心に物語は進む。彼らは小中学生という設定らしいが、正直言ってあんな小中学生がいてたまるかと思う。最初の事件は、依頼人瞳島眉美が子供のころに見たという星の捜索。真相はまさかの、外国が秘密裏に打ち上げた人工衛星の光だったらしい。眉美は類稀な視力の持ち主で普通なら見えないものまで見えてしまうらしく、確かに思い返してみれば眼鏡を家に忘れたのに全然焦ってなかったり、自分についた尾行にありえないぐらい早く気付いたりと気になる点はいくつかあって、能力が判明したらその辺もきっちり納得できた。美少年探偵団なんだから眉美は1話限りの依頼人ポジかなと最初は思っていたが、この能力のこともあり、まさかの男装して美少年探偵団に参加となった。

 この物語は、最初に学園で起こる不可思議な出来事についての問題提起があり、次に探偵団の面々の華麗な推理お披露目パートがあり、そして解決・エピローグとなる。まず問題提起だが、1つの小さな謎が謎を呼び、1話終わるころにはもう意味不明なぐらいこんがらがってくる、そんなモヤモヤ感がたまらなかった。推理お披露目パートは各人個性的な推理で面白かったし、新米探偵の眉美が毎回推理の構築に苦労しているのが面白かった。リーダーの双頭院学は、美学のマナブと呼ばれるだけあって美学を愛し、美しい話しか認めない、そもそも美しい話しか耳に入ってこないという特殊な人物であるから、みんなダサい推理は持ってこないというのも面白さの要因の1つだった。そして解決パートだが、どれもしょうもないものばっかりだったと思う。言い方が悪いがこれは褒め言葉で、どれも我々が思い至れる範疇の真相であり、それでいて思考の穴を突いた思いもよらぬような真相であることが多く、とにかくめちゃくちゃ面白い。推理モノって視聴者にも一緒に考えさせてくれるやつが面白いと思ってて、急に推理パートでぽっと出の重要証拠とか出されるコナンみたいなやつあんまり好きじゃないんですよね。

 印象に残っているのは講堂の絵の話。あれは上手いこと作者に誘導されたなと思って、いかにもどうやってあの大きな絵を一晩ですり替えたのかに話が持っていかれてて、生徒みんなで絵を上書きしたっていう最もありそうな手口が思い至らなかった。しかも推理もとっても美しい話だったのですごい感動した。上で長々と書いたこのアニメの良さがこの話に詰まっていたと思う。

 OPもEDもどちゃくそ好きだった。sumikaのアニソンぐうすこや。どうでもいいけど僕がsumikaの歌声と星野源の歌声を聞き分けられないことはあまりにも有名。

 

灼熱カバディ

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 最初から最後までずっと面白かった。誰もが名前しか知らないスポーツランキング第1位(適当)のカバディを題材にしたアニメ。主人公の宵越もカバディ初心者だったので、我々は彼と一緒にカバディについて学んでいくことになった。相手に触ったあと自陣に帰るだけという一見単純そうなスポーツに見せて、その実戦術や技が幅広くとても深いスポーツなんだなと思った。こういうマイナースポーツって固有名詞が出てくると途端に分かりにくくなるんだけど、このアニメは相手に触ったらSTRUGGLEと表示されたり、守備側が腕を組んだら鎖の演出がなされたりと、ただの演出だとは思うんだけどそれで結構覚えやすくなった。

 宵越はサッカーで名を馳せた選手でありながら天才ゆえにチームスポーツに嫌気がさしてサッカーをやめたところを、半ば強制的にカバディを始めさせられてしまうが、そこからカバディの沼にズブズブハマり、長い手足とサッカーで鍛えた軽やかステップを武器にレイダーとして才能開花していく。恐るべきはその飲み込みの早さであり、試合で相手がやってきた戦術や動きをすぐ自分のものにしてしまうのだ。あとサッカーあがりなので足も器用で、足を当ててストラグルをとるという他の人には難しい技も使っていて、こういうあるスポーツの才能を別のスポーツに生かすみたいな展開めっちゃ好き。終盤の紅葉戦では、バックステップという王城ですらできなかった技を自らやってみせ、自分のやろうとしたことが間違ってなかったってことと、王城を越えられる可能性のある道が開けたっていう2つの点ですごい嬉しかったんじゃないかと思う。

 そんな王城は常に圧倒的壁として宵越の前に君臨していたのが良かった。初登場時とかは圧だけであの宵越にチェインを組ませる強キャラっぷり。その後もまともに負けたの対佐倉で1回ぐらいなんじゃないか。宵越も王城も佐倉も、たまに「これが人にできる動きか?」っていうのが多々あった。現実のカバディでもこんな感じだったとしたら、我々はレイダーの動きすら追うことができないのかもしれません。

 宵越がほぼメインだったからどうしても影が薄くなりがちだった他のメンバーにも、それぞれちゃんと見せ場が用意されてたのも良かった。特に水澄なんて最後佐倉との一騎打ちとかいう大見せ場用意されてて震えた。この2人みたいに、ライン直前で掴まれたらもう後は意地と意地のぶつかり合いになるからめちゃくちゃ熱かった。まして練習試合なんてどっちが勝ってもおかしくないんだから最後の瞬間までドキドキしてしまった。僕はこのアニメを見てとってもカバディがやりたくなりました。

 OPはカバディカバディカバディ……で始まるからふざけた歌かと思いきやとても熱い良い歌で好きだった。

 

不滅のあなたへ(第1クール)

ストーリー★★★★★

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★☆☆

 かなり面白かった。これはプラスの意味で言ってるんだけど、内容が濃いというか色々ありすぎてもう2クールぐらい見た気分になっている。聲の形と同じ作者ということでそこそこ期待はしていて、聲の形とは全く違う面白さがあった。余談だが僕は聲の形は原作は全部読んだが、これを映像で見たら心が死にそうやなと思ってアニメは見ていない。現実味溢れる青春モノ(?)である聲の形からは想像もつかないような超独特世界観SFで、序盤こそ何がしたいのかよく分からなくて雰囲気だけ楽しんでた節があるが、フシが言葉を喋りだした辺りから加速度的に面白くなっていった。後半の方が単純に面白いエピソードだったってのはあるかもしれない。

 フシという謎の物体が、様々な刺激に触れながら成長していくみたいな話。とりわけ自分と深くかかわった生き物の死からは多大な刺激を得られるようで、死後同じ姿に変身できるようになる。基本的に死んだ時の姿にしか変身できないから、毎回体に槍や矢が刺さってるのが可哀想である。

 1クール目では最後にあたるタクナハ編がめちゃくちゃに面白かった。この辺りからフシがわずかに人間性を獲得したこともあって、言葉数も増え、文字などの勉強も進んでするようになり、フシが何を感じ考えているのかが分かるようになってきた。タクナハ編には、事故の怪我により半ば身体を改造される形で一命を取り留めた少年・グーグーが登場し、同じ怪物のような存在としてグーグーとフシは兄弟のような関係になっていく。グーグーがフシの身体を面白がってナイフ突き立てたせいで喧嘩したこともあったが、フシがノッカーに襲われた際は体を張ってグーグーが助けるなど、お互いに本当に大切な存在に思ってるんだなと感じた。グーグーの腹には酒を貯蔵する器官が取り付けられたらしく最初はめちゃくちゃ可哀想やなと思ったけど、ノッカー戦では吐き出した酒に火をつけて火炎放射のように戦っていて、なるほどこのための酒だったのかと感心した。加えてその酒で酔ったグーグーが勢いでリーンちゃんに告白していたのも面白かった。

 時は進んで4年後、グーグーはビビるくらい良い体格に成長し、フシも獲得する刺激が少なかったのか、人間の姿のまま成長していた。そんな2人がリーンの誕生日会に呼ばれてリーンの屋敷に向かったのだが、そこへ運悪く再びノッカーが現れてしまう。グーグーの炎も効かない進化したノッカーが暴れたせいで屋敷は崩れ、グーグーとリーンは2人で瓦礫の下敷きになってしまうが、グーグーはリーンに覆いかぶさる形で瓦礫を防ぎリーンを守った。そこで2人は初めて面と向かって気持ちを伝えあい、キスをした直後グーグーは息を引き取った。僕はわんわん泣いていた。グーグーの死を、フシがグーグーに変身することで表現するのも上手いなぁと思った。グーグーの姿で戦いながら嘘だ嘘だと叫んでいたフシも印象深い。フシが変身したタイミングとリーンの救助のタイミングから察するに、グーグーは死してなおしばらくはリーンを守り続けてたと思うんですよ。グーグー、泣かせる男じゃねえか(大泣き)。

 リーンちゃんが最初から最後までずっと可愛かったですね。小さい頃も良かったけど成長してからも良かった。最近はライスシャワーのCVでお馴染みの石見舞菜香さんの声が魂の隅々にまで染み渡るんじゃ。

 他にも主要人物が死ぬシーンが非常に感動的で良かった。オニグマが死ぬシーンは、攻撃されて負けて死ぬのではなく、世話係を任されたマーチに優しくされたことで、まるで人間への怒りが消えていくかのように安らかな顔で死んでいったのが印象深い。マーチが死んだことに絶望したパロナは自殺を図り、マーチの幽霊(?)はそれを止めようとするももちろん声も手も届かない。その時まるでマーチの想いを受け取ったかのごとくフシがパロナの自殺を止め、この時のフシがマーチと全く同じ表情をするんですよね。グーグーが死んだ後にマーチと会っている描写があったのもそうだけど、ただ死んだだけじゃなくて、魂やあるいは想いだけでもフシの中で生きているんだと感じることができる。

 余談なんですけど、フシが犬の時に喋ってる化け物みたいな声、フシの声優さんのほぼ無加工の声らしいです。総集編副音声で実際にやってるのを聞いたんだけどガチのマジですごかった……。どこからあんな声出してるんでしょうね。

 OPはなんと宇多田ヒカルで、アニソンのイメージがなかったのでびっくりしたが、シンエヴァの主題歌も歌っているという広告も見てなるほど(?)と思った。

f:id:danbell206:20210727011222j:plain

リーンちゃんすこ

 

86 ーエイティシックスー

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 面白かった。なんかとっても心にくるアニメだった。共和国は戦争に無人機を投入し戦死者ゼロと謳っているが、実はその無人機には差別され人と認められていない人たち・エイティシックスが乗せられ、死ぬまで戦わされていた。共和国側の指揮官は安全な自国から指示を出すだけで、共和国側とエイティシックス側の溝は深い。その指揮官に就任したミリーゼはこの体制を嫌っており、なんとか変革を起こそうと努力するのでしたみたいな話。ミリーゼはエイティシックスたちと仲良くなろうと毎晩通話を繋いで他愛もない話をするなどして頑張るが、まあ当然エイティシックスからしてみればミリーゼも憎むべき共和国側の一員であることには変わりないし、偽善にしか見えなくてもしょうがないよなぁと思った。戦闘時以外はエイティシックスたちも意外とみんな楽しそうに生活しており、逆にそれが、昨日まで楽しく話していた仲間が今日には存在しないみたいな悲しさを引き立てていた。

 差別の他にもさらにつらいことがあって、なんと敵の無人機AIは人間の脳を利用して戦力を増強しているということが明かされる。だから死にかけの仲間を戦場に残していくわけにはいかないし、この戦場では自爆・自殺・介錯が頻繁に行われる。スピアヘッド戦隊の隊長・シンは数多の仲間を送り出していることからもアンダーテイカーと呼ばれていると知って悲しくなった。この世界では死が日常茶飯事だから、誰かが死んだとしても物語は躊躇なく進んでいくのが悲しい。

 7話では共和国のお祭りに合わせ、ミリーゼの粋な計らいにより、スピアヘッド戦隊に”特殊弾頭”の支給品が届いた。中身は大量の花火で、みんなすごく嬉しそうに花火を楽しんでいた。ただ直後に敵の大攻勢にあい、戦闘の爆撃と花火の描写が交互に映るのがとてもつらかった。

 終盤に差し掛かるところで、スピアヘッド戦隊の生き残りに探索ミッション、要は死ぬまで進軍しろっていう命令が与えられる。エイティシックスはどんなに生き残っても最後にはこの命令が下るから助かることはない、この戦争はエイティシックスの処刑なんだという。それを知ったミリーゼはなんとか止めようと奔走するも何もできず、結局命令は始まってしまう。本人たちも処刑命令だと分かっているのに、前夜も当日もいつも通り明るく過ごしていてもうなんか涙を流さずにはいられなかった。最終回では、スピアヘッド戦隊にいたサポートメカAIが今まで記録した映像が回想のように流れ、我々の涙を誘った。最後は全てが終わったような映像で途切れると……。いい演出だとは思った。

 全滅エンドとはいえとても綺麗な終わり方だっただけに、続く2期だか2クール目だかに何をやるのか心配だ。最悪の場合スピアヘッド戦隊の脳が敵として現れたりすんのかな、しそうだなぁ。

 OPはめっちゃかっこよかった。EDはこのアニメ見た後に聞くと泣きそうになってしまった。

 

ましろのおと

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★☆☆

 面白かった。高校生が津軽三味線を弾くアニメ。例のごとく全国的に津軽三味線が流行ってる世界なので大会も大盛況だった。三味線の音色はBGMなどで聞く機会はよくあるが、三味線の演奏を聞こうと思って聞くことって滅多になくて、僕も多分このアニメで初めて聞いたが、正直かなり感動した。たった3本の弦であんなに迫力ある音が出せるものなのかと。1話で雪がライブハウスの観客を魅了していたが、僕も魅了されたうちの1人だった。三味線は余裕で僕の「いつかやってみたいことリスト」に入った。余談だが、三味線の音を聞くと金沢市の一心屋というラーメン屋を思い出してしまう。カツオメガマックスが食いてえよ……。

 このアニメは序盤は雪の力を見せる物語、中終盤は津軽三味線愛好会が成長していく物語だと思っていて、僕は正直終盤より序盤の方が面白いと思った。雪がライブハウスで弾いたのもそうだし、2話での雪と梅子のセッション、雪と若菜お兄ちゃんのセッションもめちゃくちゃすごくて圧倒されてしまった。あとなんと言っても朱利ちゃんのおばあちゃん関連の話がとても良かった。雪のじっちゃの即興曲を朱利はなぜか知っていて、朱利のおばあちゃんはその曲をずっと探していたのだという。でもじっちゃのように弾ける自信のない雪は悩んだ末、無理にじっちゃの演奏をするんじゃなくて自分の音でその即興曲を再現してみせる。おばあちゃんには音は全然違うと言われつつも「魂は引き継がれたのね」と感激してもらえて、お互いに感謝の言葉を述べてとても感動的だった。

 松吾郎杯もみんなすごい演奏で面白かった。いつも思うけど、こういう楽器系のアニメの大会でそれぞれの演奏に個性出せるのすごくないですか?相当その楽器に精通してないとできないことだと思う。梅園学園の演奏は、一番上手い雪が目立つんじゃなく、雷にアドリブを任せたり海人を演奏で焚きつけたりあくまで雪は裏方に回る形で、梅園学園としての演奏を披露できていて良かった。まあ梅子はそれが気に入らなかったらしく、個人の部では松吾郎の演奏をしてみせろと雪に言い、雪もそれに従ってしまうんだけど、雪の音が聞きたいというみんなの期待に応える形で最後は自分の音で観客を魅了していてすげえなぁと思った。雪にとっても自分の音を認めてもらえたというのは大きなことだったと思う。

 あとこれは非常にどうでもいいことなんですが、登場人物の多くが津軽弁で話しているせいで、たまにガチで何言ってるか聞き取れないことがあって草だった。津軽弁は元々そういう方言みたいだし、ここは声優さんたちの再現度の高さを褒めるべきだろう。

 OPに関してだが、ましろというタイトルで歌詞に真っ白が入っているのを聞くと、Fate/stay night [UBW]の第1OPを思い出す。綾野ましろさんの「ideal white」という歌で、サビが「白く白く真っ白な光が~」で始まる。ましろwhite真っ白でかなり印象に残った。EDは普通に良い歌で好きだった。

f:id:danbell206:20210727011301j:plain

ユニフォームが完全に戦隊で草

 

A-)

僕のヒーローアカデミア(第5期 第1クール)

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★★

 1年ぶりの5期。13話くらいまでの感想。今回はA組とB組の対抗戦が主に描かれた。B組がまともに登場したのは結構久々な気がするので、物間寧人とか鉄哲徹鐵とか懐かしい面々が活躍していた。どうでもいいけど鉄哲徹鐵の名前のインパクト、ヒロアカ史上一番好き。

 体育祭の時にデクくんを翻弄した心操人使くんも、普通科からヒーロー科に編入して再登場した。洗脳とかいうどう見てもヴィラン寄りの個性を持ちつつも心は一人前のヒーローである心操くん、名前の人使は「洗脳して人を使う」ではなく「人のために力を使う」の意だった。戦闘アイテムとして相澤先生と同じ操縛布を用いるのもセンスいいなと思った。安易なサポートアイテムじゃなくて、修業が必要な操縛布であることで心操くんの努力がより窺えたと思う。ヴィラン寄りといえばB組の個性キノコはヴィラン側なら相当ヤバい能力やなと思った。ヒーロー名・シーメイジのセンスはピカイチだと思う。

 印象に残ったエピソードを挙げる。飯田くんは足のマフラーを引き抜くとかいうぶっ飛び特訓していてびっくりした。飯田くんは容姿も性格も絵に描いたようなヒーローって感じで、彼関連の話は大体熱い印象がある。轟くんと鉄哲の戦いも熱かった。ここは良かったけど、最近轟くんがネタ枠みたいな扱いになっているのが気になる。当初に比べて丸くなったと言われればこれも成長なのかもしれない。爆豪のかっちゃんはヒーローとしての成長をめちゃくちゃ感じられて、耳郎を助けたシーンはみんなに驚かれていて草だった。オールマイトにも「震えたよ」なんて言ってもらえていて、多分こんなの通過点にしか思っていないのか顔には出ていなかったが、きっと嬉しかったと思う。耳郎を耳って呼んでたのは許せない。他のA組B組の面々もみんな活躍していてかっこよかった。こういう異能ものではいつも思うけど、作者の戦い方などの発想には毎回驚かされる。B組のポルターガイスト・サイズ操作・連撃のコンビネーションとか綺麗すぎるね、まあこれらは初出なので連携前提で考えられたんだと思うけど。ポルターガイストに連撃とは、ここが連撃ドラパルトの世界か。

 対抗戦の過程でデクくんもまた一つ能力を覚醒させた。突然黒い帯状のオーラを出したと思ったら、それは過去のワン・フォー・オール継承者の個性と同じものだったらしい。かなり暴走気味に発現してヤバい感じになっていたが、心操くんやお茶子ちゃんの助けもありなんとか抑えることができていた。当然後でイジられていたが、お茶子ちゃんが自分の身も顧みずデクくんを助けに行った時は「あ~^」っていう気持ちになったし、心操くんがデクくんを洗脳するためにかけた言葉が「俺と戦おう」だったのも「あ~~」となった(語彙力)。今後デクくんに歴代継承者の能力どんどん発現していくとか伸びしろありすぎない?このごたごたで心配性なオールマイトを始めとした先生方は対抗戦を一時中止しようとしたが、生徒を信じる相澤先生の判断により続行となった。相澤先生普段あんな感じだけど、生徒への信頼とか意外と熱い一面があるの良いよね。

 2クール目ではなんとデクくんとかっちゃんがエンデヴァーの元でインターンをするらしい。エンデヴァーも最近はかなり変わってきて、息子と仲直りしようと「焦凍煩い」とかになっているほどだったので、どうなるか全然予想つかなくて楽しみである。13話のクリスマス回が、最近ニチアサでよくある嵐の前の静けさクリスマスに感じられたので、そうはならないことを祈るばかりである。あとちょいちょいエリちゃんが映る度に自然と涙が零れてしまっていた。

 OPもEDもめちゃくちゃ良かった。OPはNo.1と題打って実にヒロアカらしい楽曲で、今までDISH//あんまり好きじゃなかったんだけど見直した。EDは今期楽曲ランキング第1位。the peggiesのアニソン神曲しかないな?

 

バック・アロウ(第2クール)

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 1クール目で散々期待を裏切ってくれた本アニメだが、18話ぐらいからようやく世界の真実が明かされ始め、急アクセルで面白くなった。ちょっと始まるのが遅すぎた気もしないでもないが、18話以降のロボットアニメ的神展開の連続には、1クール目のことも忘れて熱くならざるを得なかった。僕はよくスーパーロボット大戦というゲームを嗜んでいるのだが、このアニメはスパロボに参戦したらめちゃくちゃ映えそうなストーリー展開やなぁと思ったので、早く参戦してくれることを祈る。

 世界の真実が明かされる前に、フィーネが別人格と和解したりソーラ先生が謎に死んだりグランエッジャが乗艦国として独立したりと色々あったが、よく覚えてないので割愛する。リンガリンドは神に信念子を供給する機構の末端であり、ゼツ凱帝が神の想像以上の進化を遂げてしまったために、世界ごとゼツを消滅させる殲滅者としての役割を持って神に送られてきたのがアロウだった。なんかグレンラガンも割とこんな感じのストーリーだった気がするがまあいいでしょう。ルドルフ選帝卿が実は諸悪の根源たる神の手先であり、選帝はリュートの帝を選ぶという意味ではなく、世界の帝たる神に選ばれた男という意味だったらしい。人類を間引くという行動からして剪定卿という意味もあったのかもしれない。

 ルドルフに殲滅者としての力を解放させられたアロウを止めるためにゼツが無茶苦茶やるのがとても面白かった。信念子が強すぎて謎に若返っていたり、アロウが消滅させるのと同時に身体を修復してたりとか意味分からなすぎたけど熱かった。ゼツの必殺技の覇道天弓がめちゃくちゃかっこよくて好きなんだけど、その後カイ・レン・アロウによって三位一体・覇道天弓として再現されていたり、最後ルドルフにとどめを刺すついでに神のもとにいるアロウたちへ信念子を届けるのにも同じような技が使われていたりと、製作者側でもお気に入りだったんだと思う。

 最終的には「神(が守る赤ん坊)を母星に送り届ける代わりにリンガリンドに手を出すな」という要求を神が聞き入れ、アロウたちはそれを遂行するために旅立ち、その母星の名は地球、というところで終わった。地球絡めたのはあまりにも無理やりだった気もするが、上手くまとまってたので良しとしよう。

 僕が一番面白いなと思ったのは、ビットのブライハイト。1クール目でもビットは口先だけの無能で存在価値が見出せないなどと書いたと思うが、それを「自分が無能だから周りが頑張ってくれる」→「周りの能力を高める」のように解釈し、バインドワッパーの姿をしたブライハイトに機装顕現してグランエッジャと合体することにより人型へと変形するというのは素直になるほどなと思った。これにはビットの存在価値を認めざるを得ない。ここからはもう結構何でもありでさらに別の乗艦と合体するなどしていた。この辺もちょっとグレンラガンみありますよね。

 OPもEDも良い歌だった。今期のロボットアニメはストーリーのダイナゼノン、ノリと勢いのバックアロウとどちらもかなり良かったので、一刻も早いスパロボ参戦が待たれる。

f:id:danbell206:20210727011350j:plain

この手に持ってるやつ

f:id:danbell206:20210727011407p:plain

これ

 

七つの大罪 憤怒の審判(第2クール)

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 七つの大罪も遂に終わってしまったねぇ。僕はあんまり過去のアニメを見返すことしない人なので実は七つの大罪1期を見ていないのだが、今回出てきた回想シーンに僕の知らないシーンがいくつかあって悲しい気持ちになったので時間があったら見てみようと思ってはいる。1期が一番面白いらしいしね。

 魔神王がまだ生きていて、ゼルドリスの身体を乗っ取って最後の戦いを仕掛けてきた。ゼルドリスがイケおじになって突然井上和彦ボイスになったのが面白かった。七つの大罪全員の全力とゲルダの説得により、ゼルドリスを救い、遂に魔神王を倒したのだった。最後の決め技は七つの大罪の「合技・不俱戴天」でめっちゃかっこよかった。

 2クール目はエスカノールについて書かずにはいられない。なんか毎回エスカノールのことを特筆してる気もするが、こいついいキャラすぎるんだよな。太陽の力を失って戦いの舞台から降りたエスカノールだったが、弱いままで勇敢にも魔神王の分身へと立ち向かう。そして仲間がまだ戦っていることを知り、傲慢にもマエルに力を返してくれるように頼み、仲間の元へ駆けつけるのだった。正午を過ぎても力が増大し続けるエスカノールはなんと自分の生命エネルギーを魔力に変換していたのだという。この時のエスカノール、身体は傲慢な姿のままなのに口調は本来のエスカノールの丁寧口調で、マエルの力ではなく自分自身の力で戦ってるんやなと思ってうるっときた。そして魔神王を倒した後は、仲間に見届けられながら燃え尽きていったのだった。直前、エスカノールに想いを伝えられたマーリンが、顔に火傷を残しながらも燃えゆくエスカノールにキスをして、「お前の生きた証をこの身に焼き付けよう」はセンス良すぎてギャン泣きした。

 魔神王倒しちゃってここからどうするんだと思ったら、マーリンが真の目的のためにアーサーと混沌を蘇らせた。アーサー王伝説では選定の剣をアーサーが抜いたことで王たる資格を得たことは有名だが、この作品ではアーサーの体に刺さったままになっていた剣を抜くことでそれを表現したのかもしれない。混沌の王となったアーサーの肉体を求めて、今度はキャスが最後の敵として立ちはだかった。キャス結構好きだったのに、キャスはキャスパリーグだったらしい。キャスパリーグといえばFateの世界において相当の悪役として登場しているが、七つの大罪の世界でもなんかすごいやつだった。最終的には王としての決意を新たにしたアーサーに食べられる形で決着がついた。

 エピローグではメリオダスとエリザベスの子供が腕白してるところが描かれ、続編への足掛かりとなった。アニメ七つの大罪、途中で作画がオワってるところも多々あったけど、内容的にはとても面白かったと思う。願わくは続編の作画がずっと安定していることを祈る。

 OPは七つの大罪名物の雨宮天バラードでとても良かった。最近THE FIRST TAKEにこれが上がったので是非ご覧ください。

 

魔入りました!入間くん 第2シリーズ(第1クール)

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 昨年僕の中で一世を風靡したアニメの2期。NHK放送で子供向けアニメのように振る舞っているが、その実めちゃくちゃ面白いので皆さんも見てみてください。

 最初のエピソードはアメリさんの性格改変回。あのアメリさんが不思議な薬の力で乙女モードになってしまっていてめちゃくちゃ可愛かった。これぞ早見沙織のパワー。生徒会長選挙では土壇場で薬の効果が切れ、なんとか生徒会長の座は死守できた。演説の直後にアメリさんが遂に入間への恋を自覚していてそこがまたとても可愛かった。薬の効果がなかなか切れなかったのも、入間にちょっと怖いって言われてたかららしい。その後はアメリさんも恋する乙女になってしまい、よくアブノーマルクラスの女子たちとわちゃわちゃする様子が見られて良い。

 次が問題の入間悪周期回。アメリさんの性格改変を受けて、もっと悪魔の悪周期や性格改変について知りたいと指輪の化身に漏らしてしまったせいで、その両方を一晩のうちにかけられてしまい、入間は悪周期に入る。CVの村瀬歩の腕もあってか、悪周期の入間くんはもはや別人別アニメになってて草だった。悪周期っていうからもっと窓ガラス割ったり盗んだバイクで走りだしたりするんかと思ったら、人の頼み事は断れないっていう根幹はそのままで、ただワイルドになってめちゃくちゃかっこよくなっただけで笑った。悪周期で何するんかと思ったら、かつて魔王が使っていた教室、ロイヤル・ワンを解放させるために教師陣から書類を集める作業が始まった。カルエゴ先生がやたら意地悪な期限設定したせいでクラスのみんなで協力して回らざるを得なかったんだけど、ここにきてようやくまともなクラスメイトの能力紹介が入り、なんかみんなすごい星の元に生まれた子ばっかりなんやなって思った。悪周期の入間くんは特に何もしてなかったけど、みんなを動かすこのカリスマ性はやはり持って生まれた才能なのかなと思った。かくして教師全員の書類を集めたわけだが、カルエゴ先生はさらに意地悪にも学校職員全員のものがなければ認めないと言い出す。時間もなく万事休すかと思われたが、学校職員たちはいつも手伝ってくれる入間のために、みんなその場に書類を持ってきてくれるのだった。伏線回収ってほどでもないけど、今まで入間が続けてきたことが実って今回の成功に繋がったんだと思うとなんだか感動の涙が出てきてしまった。そうしてロイヤル・ワンを解放させた入間は、かつて魔王が座った椅子に腰を下ろす。圧倒的覇王色の覇気。このシーンをいつもの入間じゃなくて悪周期の入間で描いたのは冴えてるなぁと思った。

 次は期末テストへ向けての勉強回で、新たにバラム先生が登場した。悪魔界での空想動物、つまり人間界の生物に詳しいこの先生に対し、入間が隠し事をしたくないと人間であることをバラした時は肝を冷やしたが、なんかただのめちゃくちゃ良い先生だったから事なきを得た。入間はもうちょっと慎重に行動した方が良いと思う。

 OPは今期聞く価値ないランキング第1位。いやだって歌詞に内容がなさすぎるんですもん……。EDはそこそこ良い歌だった。

 

スーパーカブ

ストーリー★★★★☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★★

 野菜のカブの話かと思ったら全然違くて草。スーパーカブという二輪車に魅せられた女子高生たちの話。このアニメはとっても雰囲気が良い。あとなんか作画がすごく丁寧丁寧丁寧でしたね。お茶を注ぐ描写とかご飯をよそう描写とかあんなに丁寧なの見たことないよ。あとこのアニメ基本はちょっと色くすんで描かれてるんだけど、登場人物の気持ちがパーッと明るくなった時とかに周りの色も一気に鮮明になる演出があってすごいゾクゾクする。この世界の人たちはみんな一般常識のようにスーパーカブの名前を知っていたけど、知らなかったの僕だけじゃないですよね?でも職場の上司に二輪車乗りたいって話したらカブの名前すんなり出てきたから有名なのは間違いないのかもしれない。

 普通の女子高生・小熊が自転車での通学に限界を感じ、原付を買う。最初はエンジンのかけ方も分からずに四苦八苦していたのに、次第にどんどんカブや周辺装備が重くなっていくのが面白かった。これがいわゆる沼かぁと思った。カブを買った日に見せた笑顔がめちゃくちゃ可愛い。小熊にはカブに乗り始めたことで新たな友達もできた。礼子というその友達もまた小熊以上にカブに憑りつかれた少女で、特別馴れ合いはしないけど、昼休みは2人でカブと一緒にご飯を食べたり、2人でカブ関連の買い物に出かけたりと、趣味で繋がった友達の正しい姿という感じがして良かった。ちなみに僕は礼子自体はそんなに好きじゃなかったです。なんかあいつ自信家の自己中って感じしません?

 修学旅行の回が印象に残っている。朝だけ熱出して修学旅行のバスに乗れなかった小熊が、礼子にだけ知らせてカブで直行するという話だった。先生にはもちろん怒られたんだけど、2人でちょっとやんちゃなことしちゃったぜーみたいな子供らしさが垣間見れて良かった。次の日の自由時間は2人で抜け出してカブで回ってて楽しそうやなぁと思った。

 中盤から登場した椎ちゃんがどちゃくそ可愛かった。外見からして僕の好きそうなタイプではある。文化祭の一件で小熊たちと関わりを持った椎ちゃんの「そんなにいいものなんだ、カブって」というセリフはまさに我々視聴者の気持ちを体現したものになっていただろう。終盤では2人のツーリングに憧れて1人で雪の山道に挑んで事故ってしまい、なんとか小熊に助けを求め九死に一生を得る。山を下るために、以前から言われていたカブのカゴに入れられて運ばれるやつをやってて面白かった。最終的に椎ちゃんもカブを買ってしまって、1話の小熊のように嬉しそうにしていて、逆に小熊はすごいベテランの風格を出していたので、こうしてカブは伝染していくんやなぁと思った。そうでもいいけど椎ちゃんの登場回のサブタイトルが「夏空の色、水色の少女」だったのめっちゃオシャレじゃないですか?椎ちゃんの夏空色の少女感たるや否や。

 最終回では、3人で桜が見れるまで南下を続けるとかいう旅をしていてすごく楽しそうだった。俺もスーパーカブ買って旅してえけどなぁ~。

 OPもEDもとても好きだった。OPはnano.RIPEの人が楽曲提供していて神だったし、EDも雰囲気良くてめっちゃ良かった。

f:id:danbell206:20210727013536p:plain

ファッ!?

f:id:danbell206:20210727013609p:plain

ファッ!?

f:id:danbell206:20210727013643p:plain

山梨から長野入って塩尻映った時はまさかと思った

毎日が聖地巡礼になっちゃった……

 

B+)

ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 全く意味は分からなかったけど雰囲気が面白かった。なんかよく分からん災害に巻き込まれた世界の話。ゴジラは出てくるしゴジラの名を語ってはいるが、ゴジラではなかったと思う。なんかよく分からん災害の代名詞としてゴジラが使われただけ的な。ちなみに僕はUMAとか巨大生物みたいなの結構好きでたまにつべで調べたりするんだけど、このアニメの怪獣の出方がまさにそれでかなりゾクゾクした。

 なんかすごい頭いい若者2人がゴジラという災害に立ち向かっていく。核心の内容は、紅塵だのアーキタイプだのオーソゴナルダイアゴナライザーだの破局だの固有名詞だけやたらごつくてさっぱり分からなかったが、まあ未来予測が云々みたいな感じだったと思う(適当)。世界が終わるかもっていう未曾有の危機なのにまだ陰謀とか保身とか考えてる人類愚かやなって思った。

 怪獣たちは今までのゴジラシリーズに出てきたこともあってか相当丁寧に描かれていたと思う。特にゴジラの熱線放射のシーンはやたら凝っててすごいクオリティだった。映画シンゴジラとかでもすごい演出だったし、やはりゴジラといえば熱線みたいなところがある。あとは最後まで味方陣営を支えたジェットジャガーは、原作でもゴジラと戦うために想いの力で謎の巨大化を果たしていたらしい。当時を知る人には嬉しい演出だったのかもしれない。ジェットジャガーの見た目、マジンガーZの雑魚ロボットにめっちゃ出てきそうな見た目だなと思って、きっとどちらかがどちらかに影響与えてるんだと思う。話理解できなくてすごいふわふわな感想しか書けないけど、いや本当に雰囲気はかなり面白かったので、是非皆さんも見てそして私に解説してください。

 OPはBiSHのかっこいい不思議な感じの曲で良かった。EDも普通に良い歌で好きだった。

 

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★★★★

  曲  ★★★★☆

 B+ランクでストーリー星2つけるのは初めてなんじゃないか。内容のなさを補って余りあるキャラパワーを持つアニメだった。あと作画もなんかやたら良くて、僕はキャラが喋る時の口の形が複数あるアニメは良作画認定してるんだけど、このアニメはほとんどのシーンでそれがなされていてびっくりした。終盤にあった謎ライブシーンも無駄にクオリティ高くて草だった。キャラパで戦うアニメは作画が良いだけでこんなにも見やすくなるんだなと思った。

 社畜から転生したからスローライフを夢見て、毎日スライムを狩り続けて300年経ったら強くなってましたみたいな話。タイトル通りですね。僕は長いタイトルも嫌いなんだけど、一番嫌いなのはこういうタイトルだけ見れば話の内容全部分かっちゃうやつ。タイトル回収という1つの面白みを失ってるんだよな。ストーリーは特に語ることないです。なんかイベントが起きたらその都度可愛い女の子を家に連れ込んで家族が増えるみたいな感じ。なんかこれだけ聞くと危ない感じに聞こえるな。主人公は女なので何も問題ないです。

 恐るべきはそのキャラパワー。ただ1人を除く全てのキャラがめちゃくちゃ可愛いかった。僕がストーリーそっちのけでキャラだけで見れるアニメなんてそうそうないよ。僕のお気に入りはスライム妖精のファルファシャルシャコンビと幽霊のロザリーです。ファルファとシャルシャは可愛いの暴力だった。あんな双子の娘が欲しい。ちなみにどっちがファかシャかは覚えられませんでした。あと7話でファルシャルにアズサがキスしてされるところなんかこの世全ての愛が詰まっていて幸せになった。ロザリーも普通に可愛かったんだけど、どうやら僕は幽霊属性というものが好きなのかもしれないと新たな気付きを得ることができた。他にも主人公のアズサも普通に可愛いしドラゴン族の2人も可愛かった。ライカはキャラ付けのためとはいえ人間体の時まで一人称我じゃなくても良かったんじゃないかなぁと思った。あの声と喋り方で我は違和感あった。

 さて、このアニメの唯一の汚点は金髪エルフのハルカラだった。そもそも同じ金髪でアズサと相当キャラ被ってて目立たないし、性格もゴミだから問題事大体こいつが持ってくるんだよな。みんなもそれ分かってるからこいつのこと軽くあしらってるのも多かったし。アズサ一家としての立ち位置もなんかよく分かんなかったよな。総じて要らなかった。

 OPは悠木碧で、やっぱり悠木碧の可愛い系ボイスっていいよなぁと思った。EDも可愛くて良かった。

 

7SEEDS(第2期)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

  べるくんお得意の1期見てないのに2期見ちゃうシリーズ。1話見た時は当然のように意味不明だったんだけど、wiki読んだら設定はすんなり理解できてそこそこ見れるようになった。安居と涼が自分らのチームから離れて夏Bと行動を共にするようになった辺りからは、あまり1期に関連する話もなく普通に楽しんで見れた。

 安居たちが夏Bと出会ってすぐの頃は、涼は夏Bが毎日のうのうとやりたいことだけやって生きているのが癪だったのか、蟬丸をサウナに閉じ込めたり嵐を海に置き去りにしたりと、少々やりすぎとも思える手段で試練を与えていて、こいつは何がしたいんやと、生きる厳しさを教えるためなら殺人未遂してもええんかとそういう気持ちになった。蟬丸も嵐も生きていたから良かったものの、この荒廃した世界で人口を減らすことになんの意味があるというのか。まあそんな涼くんも次第に夏Bに影響されて良い顔をするようになり、夏Bとも少し歩み寄ろうとし始めていた。

 夏Bと安居たちが巨大船に乗り込んでからはなかなか面白かった。特にナツの成長が著しく、臆病で何をするにも弱気だったナツが、1人で行動せざるを得なかったのもありとても強くなっていったのを感じた。船の自爆解除のためのパスワードを探す時にも1人で頑張っていて涙が出てきた。強そうに見えた安居も、ナツを過去のトラウマに重ねて錯乱しそうになったこともあったが、嵐やナツの言葉で自分を取り戻し、最後に嵐とナツを救出するところでは合理的ではない方法をとることができるようになるなど、かなり変わっていった。鉄を食べるバクテリアが異常増殖して船を食べちゃってミサイルが止まるの、まあ予想できた展開ではあるんだけど、設定としてはよく考えられていてなるほどなぁと思った。

 あと1期で死んだことになっていた花さんが普通に生きている描写があって、花と嵐には早く再会してもらいたいものですね。花に嵐って感じだ。

 OPは結構かっこよかった。

 

憂国のモリアーティ(第2クール)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 面白かった。まだしばらくシャーロックとウィリアムの攻防が続くのかと思ったら、序盤からかなり物語の核心に迫り、終盤ではウィリアムが犯罪卿であることが世界に明かされ、最後の計画まで行ってしまった。

 ウィリアムが子供の頃に起こした裁判がめちゃくちゃ面白かった。シェイクスピアの戯曲に出てくる裁判を基にした話だったらしく、ウィリアムの天才性や狂気がよく表れた良い話だった。2クール目は物語の本筋を進めていたので1クール目ほどこういう話がなかったのでちょっと残念だった。

 脅迫王の策略で犯罪卿の正体がウィリアムであるということがシャーロックに明かされたが、シャーロックは驚くことすらしなかった。やはりシャーロックレベルになるとウィリアムの正体など最初から気付いていたのか、脅迫王の口から語られたとしても「証拠のない確信」であることは変わらなかったんだろうと思う。そしてウィリアムの口からは1クール目の名セリフ「Catch me if you can, Mr. Holmes」が出る。このアニメで一番面白いシーンが、1クール目にシャーロックがウィリアムにこのセリフを言われるところだと思っているので、今度は全く違う状況・表情でその名セリフが聞けて良かった。ウィリアムはその後世界に正体を明かし、平民と貴族の間にある全ての憎しみとともに心中しようとする。これがゼロ・レクイエムですか(コードギアスR2の項参照)。最後は探偵としてではなく友達としてウィリアムのもとに来たシャーロックとともに、BL展開を引っ提げて海へ落下した。2人とも死んでエンドでも良かった気もするが、まあここまで頑張ったウィリアムが報われたのなら良かったとも思う。

 OPめっちゃかっこよかった。畠中祐くんの声好き。EDも良かった。

 

戦闘員、派遣します!

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★★

 くだらなくて面白かった。科学技術の発展した悪の組織の戦闘員である戦闘員六号が別の星に侵略を試みるんだけど、その星は魔族と戦争をしていたから成り行きで魔族も倒しちゃおうみたいな話。六号は別の星の人間からしてみればまあ異世界から来た勇者的な立ち位置になってるはずなんだけど、元来が悪の組織の一員だから基本セコくてずるくてどんな卑怯な手も厭わないみたいなのが新鮮で面白かった。こういうのアンチヒーローっていうんですかね。あとくだらない下ネタのオンパレードで、毎回「しょうもねw」って言いながら楽しんで見れた。

 しょうもない下ネタと言いつつも、8話ではほぼもろだしみたいなやべえもんが映ってて流石にビビった。あれ大丈夫なんですかね規制とか……。あと六号には悪行を重ねることで悪行ポイントが加算され、ポイントに応じて本部から物資を送ってもらえるというシステムがあったのだが、まあ六号もそんな大した力がある訳でもないからその悪行がほとんど下ネタで構成されてるんですよね。住民の前でチャック開けたりとかピンチの時にスノウのパンツ下ろして解決するとか、ほんとしょうもなくて笑ってしまった。終盤では悪役の本性が隠しきれなくなってきていて、何をしても言っても仲間にまずドン引かれてて草だった。あと得意武器がチェーンソーだったのもまた絶妙に悪役っぽくて良かった。

 六号の仲間ではロゼっていうキメラの女の子がめちゃくちゃ可愛かった。人外なのにあのパーティの中では一番まともだった説すらある。食べたものの力を使えるらしいが、ヒロアカにもそんな個性があった気がする。9話では極限飢餓状態に陥ったロゼが、六号と食べる食べないの噛み合わない会話をしていて面白かった。てかどうでもいいけど性的な意味での食べるってよく考えたら全然意味分かんないですよね。あとそういう時でも冷静にずっと冷たいジト目を向けてくるアリスが可愛かった。スノウは金の亡者だった。あと1人呪術師っぽい人いましたけどあの人何かしてました?大体死体になってお荷物になってたイメージしかない。

 最終話付近は伊藤美来ちゃん演じるラッセルとの戦闘になり、ラッセルは六号にいわゆる金的攻撃をされるんだけど、アフレコの際にその部分の演技について色々指導を受けたらしい。いや伊藤美来ちゃんに何やらせてんの?

 OPは待望の伊藤美来ちゃんの新曲。MVを見すぎて曲を聞くだけで身体が軽く踊りだしてしまうようになってしまった。伊藤美来ちゃん……好きだ……。

 

転生したらスライムだった件 転スラ日記

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 なかなか面白かった。日常全振りの転スラで、ジュラの森での大体1年間を描いていた。リムルが転生前の世界の食べ物や行事を再現するみたいなことを大体やっていた気がする。

 印象に残っているエピソードはお盆の話。お盆には死んだ人の魂が帰ってくるということで懐かしのシズさんが幽霊として登場した。これがなかなか感動的な話で、戦闘的な話一切なしの死者から生者へのメッセージって感じでちょっとうるっときてしまった。あんまり幽霊とかの設定を本編に出しちゃうと色々めんどくさいことになりそうだし、なんでもありのスピンオフでそういう場を設けたのはかなり良いと思った。

 あとは2期1部でほぼ出番のなかったミリムがここぞとばかりに登場して助かった。ただでさえ可愛いミリムの洋服姿がとても可愛かった。特にワンピース姿の破壊力はヤバかったね。ミリム以外のキャラも本編より10倍くらい可愛く描かれていて良かった。初めてリムル人間体も可愛いと思ってしまった。あとなんか今までに出てきた記憶が全くないんだけど、ソウエイとよく一緒にいた竜人みたいな子がめちゃくちゃ可愛かった。あの子ガビルの妹らしい、似てなさすぎんだろ。男性陣も本編よりめっちゃ丸く描かれていて、ハクロウとかそこら辺にいるただのおじいちゃんみたいになってた。

 OPがなかなか好きだった。

 

トロピカル~ジュ!プリキュア(第1クール)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 僕はニチアサは仮面ライダーまで見てプリキュアの時間に朝ご飯食べてその後ドラゴンボール見るみたいな時間割で動いていたので、実はプリキュアは全然見たことがない。唯一まともに見たのは、大学1年の時にやっていた魔法つかいプリキュア。当時はアニメにハマりたてで、僕の聖典でお馴染みのがっこうぐらしに出演していた高橋李依さんがプリキュアになるということで気になって見始め、まほプリ自体もシリーズきっての名作だったこともありだいぶ楽しんで見れた。その後のプリキュアはニチアサの時間変更のせいで仮面ライダーより早起きしないと見れなくなり、見なくなった。

 時は流れ2021年、立派なアニオタ兼声豚になった僕は、出演声優に惹かれトロプリを見るに至った。飽きたら見るのやめるつもりだったんだけどこれがなかなか面白くて、最近は毎週楽しみにしてるまである。特撮と一緒で戦闘シーンは基本見どころないんだけどそれ以外がとても面白い。どうでもいいけどトロプリって名前なんか美味しそうですよね。トロピカルというだけあって、プリキュアの名前も南国を連想させるものだった。ただサマー、コーラル、パパイヤ、ラメール(海)は分かるんだけどフラミンゴって南国か……?実家近くの動物園にいたからあんまりそのイメージがない。

 僕は石川由依さん演じるみのりん先輩が一番すこです。普段は超クールで無表情な頼れる先輩って感じで、プリキュアに変身する時だけどちゃくそ笑顔になるのがギャップ萌えでヤバい。石川由依さんといえば感情のないキャラも可愛いキャラもどっちも良いことで有名だが、みのりん先輩だけで毎回両方を楽しめるのは美味しい。15話ではみのりん先輩とローラの人格入れ替わり回があり、また違ったみのりん先輩が見れて良かった。ただ入れ替わりの話で声優まで入れ替えるのは個人的には大きなマイナスポイントだった。まあ元来キッズ向けアニメなのでその辺分かりやすくしたかったのは分かる。

 あと印象に残っているのはやはりローラのプリキュア覚醒シーン。まなつたちと地上で生活する中で、移動手段にスケボーを使ってみたり尾ビレで立って歩いてみたりと色々頑張っていたが、自分が人間ではないことの違いに悩まされつつあったローラ。みのりん先輩との入れ替わり回では突飛な行動ばっかりしていたが、人間の体になれたことが嬉しすぎてはしゃいでしまったというのは分からなくはない。その後敵に誘拐されて、人間にしてあげる代わりに協力しろと唆されるも、最後まで仲間を見捨てることなく、キュアラメールに変身してみんなを助けた。地上に戻ると決意するところで、「今一番したいこと」としてまなつたちの姿を回想するシーンが普通に良くて泣きそうになってしまった。

 毎回すごいと話題になるプリキュアの変身シーンだが、今年もすごかった。特にローラの変身シーンがかわよすぎてビビったね。あとさんごちゃんがチークやる時がとてもあざと可愛い。

 OPはトウカイテイオーことmachicoさん。なんか普通にいい歌で職場でも口ずさみそうになってしまうので良くない。

f:id:danbell206:20210727011451j:plain

ローラinみのりん先輩、表情がすこすぎる

 

バクテン!!

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★★

 なかなか面白かった。ノイタミナのスポ根枠、今期は新体操。体操の演技シーンが多分モーションキャプチャとか使っていてめちゃくちゃすごかった。本物の体操を見ている気持ちになった。

 先輩たちのキャラがやたら濃くて草だった。濃すぎたせいで若干茶番の頻度が多かった気もするが、このアニメの茶番は結構割と大事な心理描写が挟まれることもあったので一概に悪いとは言えない。かくれんぼ回でアオ高とシロ高の天才1年に挟まれる双葉という構図の心理描写が面白かった。

 最後の演技では、双葉が腕を怪我し出場が危ぶまれたが、監督の許可を得て出場し、見事演技してみせた。演技自体もすごかったし、特に散々練習してきた1年生2人が跳ぶところはとても良かった。これが終わった後に、今まで凡人としてしか見られなかった双葉がましろに認めてもらえたのも熱い。

 このアニメは新体操部の監督が良い味を出していた。なんかすごい選手だったっていう過去も面白かったけど、試合に臨む選手を「思いっきり楽しんできて」と送り出すなど、選手への接し方が非常に良かった。最終演技の双葉の件は、正しさだけで言えば監督の判断は正しくないと思うんだけど、双葉にあんなに気持ちをぶつけられたら、双葉を信じて出場を許したのは間違いだなんて言えないと思う。演技後には、何事もなかったとはいえちゃんと双葉の家族に謝っていたのも好感が持てる。

 男ばかりのアニメにはひとつまみの美少女がよく映えるというのは僕が常々説いていることではあるが、本アニメもそこをしっかりと押さえてくれた。部のマネージャーがとても可愛かった。口数が少なくそれほど存在感はなかったが、部のためにしっかり貢献しようとするその姿勢と、大会などで時折見せるガッツポーズが可愛かった。実はシャドーハウスにも友情出演していたらしい。あと双葉の妹がどちゃくそ可愛かった。中2であんなに懐いてくれる妹なら俺も欲しかった。

 OPがめっちゃかっこよくて好きだった。イントロの段々盛り上がっていく感じたまんねえよな。

 

せいぜい頑張れ!魔法少女くるみ(第3期 第3クール?)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 面白いのには間違いないんだけど隔週放送のショートアニメのくせに4クール目に突入するのやめてくれ。書くことがない。そういえばEDが新しくなりまして、「いつか僕たちも大人になってしまうのかな なりたくないから繰り返そうぜ 来年も留年」に俺もなっておけば良かったと思って悲しくて泣いてしまった。何だこの歌。

 

B)

SHAMAN KING(第1クール)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 シャマキンTVエブリデイ。12話くらいまでの感想。ジャンプに昔連載されていたアニメのリメイク。そんなにジャンプに詳しくない僕でも名前だけは知っていたので相当の名作なんだろうと思って見続けているが、今のところはそこまで面白くはない。良くも悪くも少年誌原作のアニメって感じだ。ちなみに昔ニンテンドーDSの「ジャンプアルティメットスターズ」というゲームをやっていたことがあり、そこにシャマキンも参戦していたので、葉のビジュアルとなんかすごい剣で戦うってことは知っていた。1話付近の序盤では葉が阿弥陀丸を体に憑依させていて、名を馳せた幽霊を憑依させて戦う系なんやなぁと思ったが、それはシャーマンの本質ではないとか言って途中から物に魂を宿らせるオーバーソウルがメインになっていった。当初からこういう予定だったのかテコ入れだったのかは知らないが、アニメが駆け足気味なのもあり後者のようには感じた。少年誌系ではよくあることだって聞くしね。

 僕が想像してたのより全体的に重い話が多いなと思った。ワンピースだと思って見たら鬼滅の刃でした~(小梅太夫)的な。結構よく人が死ぬのもそうだし、葉がサイコパスネクロマンサーと戦ってる時にサイコパスがまん太の胸を切り開き始めた時はかなりびっくりした。道蓮の家族の話もなかなかヘビーな感じだった。蓮は葉の理想的なライバル的立ち位置ではあったが、序盤に壮絶な殺し合いをしていた割には蓮がデレるのが早いなと思った。さっきも言ったけど物語全体が巻いてる気するのでそのせいかもしれない。冷酷なだけだった蓮がだんだん葉に影響されて丸くなっていくの良いよね。

 あと木刀の竜とかいう謎人が、よくリーゼントに攻撃受けるんだけどその度に髪型が変化していて面白かった。どう見てもかませでやられるヤンキーにしか見えないのに、途中からシャーマンとして覚醒して葉たちの力強い仲間になってたのも面白すぎる。人気投票とかで上位にきちゃったのかな?

 一昔前の作品にありがちななかなか攻めたネタもたまにあって草だった。コンチとポンチは名前からしてなかなかヤバいんだけど、ポンチに至ってはまさかのきゃんたま丸出しとかいうビジュアルでよく放送できたなと思った。そんな2匹にいつも振り回されてる玉村たまおちゃんはとても可愛かった。水樹奈々さんのこういう声珍しいと思ったけど全然いけますね。

 OPもEDもヒロイン役を務める林原めぐみさんだったが、林原めぐみさんが歌っているというだけで一昔前のアニメみを感じてしまう。OPはアニソンらしい謎の読み方が多くて面白かった。欺瞞(きぼう)はなかなか秀逸だよな、欺瞞の偽神って感じ。EDはボカロかと思ったら林原めぐみさんだった。あと1回リメイク前アニメのOPが流れたことがあり、こういうのはファンにはたまらないやろなと思った。

f:id:danbell206:20210727011914p:plain

欺瞞(きぼう)に溢れた偽神

 

EDENS ZERO(第1クール)

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 良くも悪くも少年誌原作のアニメって感じだった(2回目)。シャマキンと違って最近の作品であるにもかかわらず、主にエロ的な意味で結構攻めてるなと思う内容の話が結構あった。惑星ギルスト編は特にヤバくて、女性を誘拐して石化させて家具にするカエルが出てきたり、服だけを溶かす謎の泡が出てきたり、極めつけはそうして全裸にさせられた女性たちが、脱出のためとはいえ人間ピラミッドをやらされていたりと、この令和のフェミ時代に放送して大丈夫なのか?と不安になるシーンが多かった。パブサはしてないけど裏でめっちゃ叩かれてそう。

 このアニメは1話の出来がめちゃくちゃに良かった。ロボットばかりの星に来たレベッカとハッピーはそこでただ1人の人間・シキに会うが、直後にロボットたちが暴走を始め、3人は半ば逃げるような形でその星から脱出する。しかしロボットたちが暴走していたのは全部演技であり、このまま朽ちていく星にシキを縛り付けたくないという想いによるものだった。シキが旅立ったのを見届けるとロボットたちは機能を停止していった的な。正直1話から良い話すぎて泣いてしまったし、その後に冒険の舞台が宇宙であることを明かすシーンのワクワク感も良かった。逆に言うと1話が今のところのピークである。2話ではハッピーが実は一度死んでいて、サイボーグとして蘇っていたことが明かされた。完全に2話でやるような内容じゃないね。ハッピーが戦闘の時に上下に分割されて二丁拳銃に変形しだした時は流石に笑ってしまった。完全にサイボーグ化の代償として余計な機能付けられてるんだよな。あとはエデンズゼロが宇宙戦艦の名前であることが発表されたところもなかなかにかっこよかった。星の時間を食べる時喰みやシキの出生など面白そうな設定もいくつかあったので、見続ければ面白いのではと感じた。

 キャラは結構みんな魅力的で良い。途中参加してきた侍のホムラが見た目も性格もなかなか好き。あとは魔王四煌星の1人であるシスター・イヴリィも結構好きです。シスターキャラって割とよく横暴な性格にされますよね、パッと思いつくのはシャドウバースに出てくる審判の聖女・ライナの進化後とか。

 OPもEDもなかなか良かった。OPは西川貴教アニキでめちゃくちゃかっこよかったんだけど、歌詞が一切聞き取れなかったのは私だけでしょうか。

f:id:danbell206:20210727011843p:plain

https://onj-shadowverse.game-info.wiki/d/%BF%B3%C8%BD%A4%CE%C0%BB%BD%F7%A1%A6%A5%E9%A5%A4%A5%CA

 

聖女の魔力は万能です

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★☆☆

 まあ可もなく不可もなかった。最近流行りの異世界スローライフ系。聖女として異世界に召喚されたセイは王宮に一度見捨てられているので、最近流行りの「もう遅い系」の要素もあるかもしれない、まあ復讐要素はないけど。このアニメは聖女の魔力で回復無双するチートアニメの側面と、セイとホーク様のイチャラブロマンスアニメの側面を併せ持っている。前者はまあそこらのなろうと同じ感じで別に特段面白くはなかったが、後者は結構久々で楽しめたと思う。割合的には7:3くらいだったので残念だったが。僕は少女漫画少女漫画してるやつも結構いける口で、過去には赤髪の白雪姫というアニメにハマっていたこともある。ちなみに赤髪の白雪姫はマジでおすすめなので1期2期ぜひ見てほしい。

 セイがとっても可愛い。セイが王宮に迎えられるときに着てたドレスがとても綺麗だった。何より声が良い。異世界召喚されたのにほったらかしにされて薬の研究所に拾われ、その後ポーション作りの才が認められたり回復魔法が開花したりとなんやかんやあって聖女として認められた。元々目が悪かったのに、クマを消そうとしたら視力も回復してたとか草なんだよな。聖女の魔力とはいえ詠唱一言で腕の欠損も治すのはすごい力やなと思った。ホーク様とも最初は初々しいキュン仲だったのに、1クールの間にもう周り公認の名物カップルみたいになっていて、それはそれで悪くなかった。このアニメ、ラブロマンスパートはなかなか分かり手が作ってると思うんですよね。

 セイと一緒に召喚された少女・アイラは、最初に聖女だと王子に担ぎ上げられたせいで色々と苦労していて可哀想だったが、王子も自分の身を守るためだけじゃなくて聖女じゃなくなったアイラがひどい思いをしないようにと強情を決め込んでいたらしい。最終的には王子が露悪的に振舞うことで全責任が自分にあるとした上でアイラを解放できていて良い人じゃん……となった。その後はセイとアイラとリズでとても仲睦まじく過ごせていて良かった。どうでもいいけどこの王子のCVが福山潤……全ての責任を被って謹慎処分……これがゼロ・レクイエムですか(コードギアスR2の項参照)。

 どうでもいいけどこのアニメ、魔法の名前がシンプルすぎて、声優陣が良い声なのもありちょっとダサかった。アイスウォールとかファイアランスとか。その辺のかっこよさに興味ない作者だったのでしょうか。

 OPもEDも普通に良い歌だった。

 

すばらしきこのせかい The Animation

ストーリー★★★☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 面白くないわけではなかったが、ところどころで内容を理解しきれないところがあり、それが最後まで続いてしまったので結局よく分からなった。あとなんか時間割的にいつも眠い時に見ていたからあんまり内容が入ってこなかったってのもある。ゲーム原作らしいが、謎解きとかアイテムを探すのとか、本当にゲームをそのままアニメにしましたみたいな感じだった。

 記憶を失くした主人公・ネクが謎のゲームに巻き込まれていく話。死神ゲームと呼ばれるこのゲームは死んでしまった人たちが生き残りをかけて争う死神のゲームで、参加には何か1つ代償が必要となる。ネクは記憶を奪われたらしい。最初にネクのパートナーになったのはシキという少女で、彼女は外見を奪われたらしい。最初の死神ゲームをクリアして2人とも生き返れると思ったら生き返れるのは1人らしく、「じゃあシキ先に生き返っててな、俺はもう1戦やってくるわ」ってネクが言ったら、今度はエントリー料としてシキの存在を奪われていてひどい話やなと思った。2回目の死神ゲームでは謎の少年ヨシュアを、3回目では一度は敵になったビイトをパートナーにして勝ち進んでいく。ビイトが再登場して仲間になったところはかなり熱かった。最終決戦では戻ってきたシキとも一緒にキタニジを倒し、最終的に黒幕がヨシュアであったことを知る。2回目のゲーム時は結構いい感じにヨシュアと死に別れていたので、ヨシュアと全面戦争の決着ではなく、ネクがヨシュアを信じて殺されて全て上手くいったのはまあ良かったのかなと思う。

 シキやライムといった女の子のキャラがなかなか可愛かったのに登場回があんまりなくて悲しかった。どうでもいいけどシキのCVの人は本業の声優じゃないらしくて、まあ確かにアニメ声っぽくはないなと思ったけど、この声はそれはそれで可愛いなと思った。2007年の原作ゲームでも同じ人が声を当ててたらしい。ナナマルサンバツにならなくて良かったね。

 OPは何も感じなかったけど、EDはどちゃくそかっこよくて好きだった。

 

やくならマグカップ

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★★☆

 まあ面白くないわけではなかったが、30分のうち半分が実写のおまけコーナーで本編が15分程度しかなかったため話が浅かったかなと思う。

 女子高生が多治見で陶芸をする話。陶芸は僕の死ぬまでに1回はやってみたいことランキングの常に上位に位置している。主人公の姫乃ちゃんが陶芸初心者で陶芸や多治見のことについて色々学んでいくんだけど、姫乃のお母さんが既に亡くなっている関係でそれ関連の話が合間合間に挟まってきて涙腺が緩むことが多々あった。姫乃の家族関連の話は基本泣けた。あとどうでもいいけど金髪眼鏡の部員いたじゃないですか、あいつ自由奔放ないわゆるガイジ枠だったのは分かるんだけど、人がろくろ使ってるそばで馬鹿騒ぎしてそれを注意されたら逆ギレしてどっか行くとかあまりに社会不適合だなと思った。こいつは嫌いでしたね(直球)。

 姫乃がお父さんへのプレゼント兼大会へ出品する作品を考えているところが結構面白かった。陶器で座布団作ろうっていう発想は意味分からんかったが、最終的に作った座布団の、土2紐1で三つ編みを組んで、焼いた後に紐を抜き取って代わりにふわふわな紐に差し替えるという発想はとても面白いと思った。座布団に使った色は、亡き姫乃のお母さんが多治見の山の中に遺したモニュメントと同じものを使っており、母を受け継ぐ者って感じがして良かった。結局お父さんが座ったら一瞬で崩壊してしまったのだが、気持ちは十分に伝わったのではないかと思う。

 大会に出品されていた作品の中だと、モブが出品していた卵型の宝箱みたいなやつがめちゃくちゃオシャレで好きだった。あれ虚構の作品じゃなくて現実に存在するものらしいですよ、すごいですね。

 実写パートはあんまり真面目に見てなかったのでそんなに言うことないけど、多治見って結構色々見どころあって楽しそうやなと思った。名物カレーの種類が豊富なのが意外すぎる。今まで多治見には国交省の砂防事務所しかないと思ってたので認識を改めなければいかんな。

 OPもEDも実写パートのイメージソング?も普通に良かった。

 

異世界魔王と奴隷少女の召喚魔術Ω

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★☆☆

 114514年前にやってたアニメの2期。1期は結構面白かった印象がある。ちなみに1期の内容についての記憶は驚くほど微塵もない。かろうじてシェラとレムの存在くらいは覚えていた。2期は正直そこまで面白くなかったかなーという感じ。内容もさることながら、作画コストがやたら低く見えた。具体的に言うと、戦闘シーンがほとんど1枚絵のスライドの繰り返しで描かれていて迫力がなかったというかなんというか。他のアニメでもたまに見るけどここまで多用されてると少し気になってしまった。作画が悪いとはまた違うんですよね。逆にエロシーンの作画は結構気合入ってた気がする。作品のコンセプト的にエロの方が大事そうだからそっちに力入れているなら別にいいのか。

 ストーリーは可もなく不可もなくというか、よく言えば無難、悪く言えば面白みの少ない感じだったと思う。個人的には不可寄りだったかな。ディアヴロがかつて作ったダンジョンをみんなで攻略していく回とかはかなり面白かった。攻略のために急にアイドルライブの練習を始めて、「俺のことをプロデューサーと呼べ!」とかディアヴロが言い出した時は流石に笑ってしまった。

 2期からの新キャラがかなり登場した。特筆すべきはやはり伊藤美来ちゃん演じるルマキーナであろうか。触手に絡まれるなどのエロシーンは「は?伊藤美来ちゃんに何やらせてんの?」とブチギレながら見ていた。太ももの付け根あたりに呪いの紋章が浮かぶみたいなのは結構よくある話だと思うが、このアニメはそこを映す度に毎回下着までしっかりと映していて草だった。ある意味リアルと言えるのかもしれない。あとグラスウォーカーのホルンも結構可愛かった。ダンジョンで溺れたホルンをディアヴロが助けた時に、何の躊躇もなく服を脱がし始めたシーンを見て初めて、彼女が男のフリをしていたことに気付いた。あの可愛さで男は無理でしょ。最終戦付近でディアヴロたちを助けようと必死になるシーンでは「お前そんな熱いキャラやったんか……」と心打たれるものがあった。ルマキーナもホルンも2期だけの登場だったようでディアヴロたちとは別れてしまって悲しかった。てか今思ったけどシェラとレム今回目立った活躍なかったな?レムは意味分からんえちえち衣装に着替えてて困惑した。ギルドマスターとかもそうだけどあの世界胸を隠す気あるのか?

 OP,EDは芹澤優とDJ KOOがコラボしてて流石に草だった。もう1人MOTSUという知らない人もいたが、調べてみたらV6とかに楽曲提供もしているすごい人だった。余談だが、芹澤優ツイッターにあげてた、伊藤美来ちゃんがEDのダンスを踊る動画、可愛すぎて無限に見てられますね。

 

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★★★★★★★

 面白くないわけではなかったんだけど、なんというか内容に納得できなすぎて受け入れられなかった。ファンタジーものでない以上ある程度のリアリティを求めて見てしまったんだけど、リアリティの欠片もなかった。そもそも家出女子高生を拾うなんていう事象が現実に存在しないんだから実はファンタジーだったのかもしれない。ここで言うリアリティのなさというのは登場人物がみんな聖人すぎるということなんだけど、じゃあどうすれば良かったのかと言われると思いつかないので、これを受け入れられる人には面白いし受け入れられない人には面白くないと、ただそれだけのことなんだと思う。

 一人暮らしのサラリーマンである吉田さんが家出女子高生のさゆちゃそを拾うんだけど、まあ何があっても襲わないわけですよね。100歩譲ってそれはいいにしても、それが会社の同僚やさゆちゃそのバイトの先輩にバレても誰もそれを咎めようとしないんですよね。1000歩譲ってそれはいいにしても、家出女子高生の存在を知った時点で女性である三島か後藤さんが引き取るべきじゃないですかね。ましてや2人とも吉田さんのこと狙ってるのにそういう話が一切出ないのはおかしいよな。この物語には優しい人しか出てこないけど、まともな人は誰一人いないように思えた。

 この物語を普通に見れたシーンが1箇所だけあって、さゆちゃそを昔拾ったことがある矢口という男がさゆちゃそを襲おうとしたシーンおよび吉田さんがそれを助けたシーン。言うなれば矢口はこの物語で唯一まともな思考・行動をした人間であり、とはいえさゆちゃそが本当に襲われるのは忍びないので、それを助けた吉田さんもちゃんとヒーローに見えたということである。このシーンは矢口を絶対的な悪とすることで流れが非常に自然で何も違和感なく見ることができた。まあこの直後に矢口は急に改心するわさゆちゃそと仲直りするわ、その後は良い先輩みたいなツラでのうのうと登場するわでファンタジーに逆戻りしたんですけどね。

 さゆちゃそはどちゃくそ可愛かった。オタクの好きなものを全部詰め込んだような感じ。さゆちゃそのキャラパワーだけでこのアニメを最後まで見れたと言っても過言ではない。体を使って男たちの家を渡り歩いてきただけあってその一挙一動がやたらエロい。こんな女子高生を拾えるなら俺も毎日ひげを剃るかぁという気持ちになる(?)。

 そんなさゆちゃそにも家出をするに至っただけの壮絶な過去があり、お兄さんが連れ戻しに来たことから実家へ帰ることを決意したが、そこへなんと吉田さんもついていくという(謎)。家出の原因となったさゆちゃそのお母さんも、半年ぶりに娘が帰ってきたと思ったら保護者面した知らないおじさんがついてきたなんてこれは発狂してもおかしくないレベル。難攻不落のラスボスかと思われたお母さんも浅い言葉と土下座であっさり懐柔していて「そうか……」と思った。吉田さんの言葉は僕には何も響かなかったけど、まあ娘のことをこんなに想ってくれる他人が存在するという事実はお母さんの心を動かし得たのかもしれない。色々あったけどラストシーンが1話と同じ構図での再会だったのは良い演出だった。

 OPもEDもめちゃくちゃ良かった。が、OPの歌詞の意味は結局よく分からなかった。「言葉を繋いで答えになれ」とか「最後の文字に繋ぐまで」とか何か目標の言葉に向けて思いのしりとりを続けてるんだと思ったんだけどその言葉が何か分からない。分かる人教えてください。EDは石原夏織には珍しい普通のバラードだったけどめっちゃ好きで何度もリピートした。

f:id:danbell206:20210727011537j:plain

表情がえっちすぎるんだよな

 

イジらないで、長瀞さん

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★★☆☆

 性癖にあんまり刺さらなかったのと、意味の分からん寒い茶番が多く挟まれていて微妙だった。明確に思うことは1つあって、長瀞がどういう気持ちで先輩をイジっているのかそれが分からない。いやまあ多分恋心に近しい感情なんだろうとは思うけど、そういう系の描写が全然なかったので断定はできない。先輩が他の女に絡まれてる時に嫉妬するのも、まあ最悪の場合玩具を横取りされて怒っているだけの可能性も捨てきれないじゃないですか。まあ何が言いたいかっていうと長瀞の気持ちをもっと明確にしてほしかった。後ろで先輩見つめながら恋する乙女の目をするとかね。先輩は先輩でなんかモテそうな部分が一個も見つからないクソ陰キャだったのもいけないと思う。僕が総理大臣になったら山下大輝にクソ陰キャの役をやらせてはいけないという法律を作る。あと長瀞が性的なイジり方をする時に自身も心臓バクバクさせて真っ赤になりながらやってるのが正直意味不明だった。そんなに照れるならやるなよと。いや分からん、イジる時は余裕ぶっこきながらやってほしいっていう僕の癖なのかもしれんけどね。

 あとこれは批判でもなんでもないんですけど、長瀞さんのCVが原作紹介の時の黒沢ともよさんから上坂すみれさんに変更されたのには何か大人の事情があるのでしょうか。原作紹介のCMの黒沢ともよさんの声があまりに長瀞に合っていただけにちょっと不思議ではある。

 OPは別に好きってわけではないが、Easy Love Night Date(イジらないで)のように日本語に聞こえる英語みたいな歌詞はめちゃくちゃ好き。仮面ライダーの主題歌や挿入歌によくある。作った人賢いよなぁ。

f:id:danbell206:20210727011603j:plain

ジャイアンの目

 

B-)

BLUE REFLECTION RAY/澪(第1クール)

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 多分特段つまんないってわけじゃないんだけど、深夜27時頃にやるアニメにしては話が難解すぎる。話分かんなかったらなるべく見返したり公式サイト見たりして補う努力はしてるんだけど、そこまでしっかり見る時間は存在しないので1回置いてかれるとストーリーもう追えなくなっちゃう。

 1話で魔法少女的な人たちがデカい怪物と戦っていたのでそういう系のアニメかと思ったが、基本的に魔法少女同士が戦う系の話だった。話が進むにつれて、敵のリーダーが陽桜莉の失踪したお姉さんだったとか、百さんがそのお姉さんと仲間だった記憶があるだとか色々謎も明かされたり明かされなかったりして、実はこの世界はタイムリープしていてその辺の記憶は前世の話だったのは「へー」と思った。お姉さんはみんなの破滅の未来を変えようと悪役を演じていたのかとも思ったけど、そうでもなさそうなのでよく分からん。あと山田仁菜ちゃんの過去が結構重くてびっくりした記憶がある。どうでもいいけど、この物語他の人は普通に珍しめな名字を与えられてるのに山田仁菜ちゃんだけはとても一般的な名字で笑った。そのくせよく山田仁菜ちゃんってフルネームで呼ばれてたので面白かった。

 あととてもどうでもいいんだけど、魔法少女たちが変身して戦う時に入る世界が、ハンドシェイカーのジグラートとほぼ同じで初見で笑ってしまった。

 主人公の陽桜莉ちゃんがとても可愛かったですね。ライスシャワーのCVでお馴染みの石見舞菜香さんの声が魂の隅々にまで染み渡る(2回目)。この物語、陽桜莉と瑠夏ちゃんのダブル主人公的な雰囲気が随所から感じられはするんだけど、あまりに瑠夏ちゃんの影が薄いように感じる。この子って必要なんですかね(辛辣)。2クール目で活躍の場が与えられていることに期待する。ちなみに2クール目を見続けるかどうかはまだ決めてないです。キャラで言うと、主人公チームで唯一リフレクターに変身できない都ちゃんがだいぶ良い味出してましたね。僕は変身モノにおける変身できない一般人枠が結構好きなんだけど、特にこのアニメだと戦闘中に一般人は身動きすらとることができないからより無力感が現れていて、本人もそれを自覚してるから戦闘以外のところでは人一倍頑張ろうとしたりする描写が良い。あと変身できなくても言葉だけでフラグメント抜かれそうになってる人の絶望を消す見せ場も用意されていて、こと一般人枠に関しては大事なところを色々押さえてるなと思った。

 OPがどちゃくそかっこいいと思った。EDもそこそこ良い歌なので歌だけには恵まれてるなと思った。

 

幼なじみが絶対に負けないラブコメ

ストーリー★☆☆☆☆

 キャラ ★★★★☆

  曲  ★★★★☆

 面白くなかった。キャラパワーと声優パワーだけのアニメ。いのりっねる大西沙織シャッフル同盟。面白くなかったっていうか話が全体的にお粗末だった。あと作画が悪かった。序盤の末晴の悪作画ダンスは逆に面白かった。終盤にあったシロクロモモのダンスシーンはまともだったので、作画の労力全部あそこに持っていかれてたのかもしれない。どうでもいいけど主人公の声優がふざけるラブコメアニメはゴミアニメの法則、あると思います。

 クローバーの日本語がシロツメクサで、同じものを指しながら白と黒という言葉を使えるのは賢いなぁと思った。あとクローバーの花言葉の1つに「復讐」があって、それを作品のテーマにしようとしたのも面白い。ただいけなかったのは、その復讐が3話でほぼ完結してしまったこと。末晴にフラれた過去のあるクロ、クロにうつつを抜かす末晴が気に食わないシロ、2人とも末晴への復讐として「自分に告白させてこっぴどくフる」という手段をとるんだけど、これって勝った瞬間に負けるんですよね、なぜならフったら付き合えないので。現に3話で末晴がクロに告白して全てが丸く収まりそうだったのにクロがフったせいで全てが崩壊した。まあ後から復讐が目的だったことは判明するんだけど、その後「やっちまった……このあとどうすれば付き合えるんや……」って後悔するのはなんというか後先考えてなさすぎるというか。その後もなんか意味不明なエピソードが続いてついていけなかった。エピソードごとの終わりに哲彦くんが今回はどういう話で誰が得をしたのかを解説してくれるんだけど、意味不明なものを見せられた後に言われても分からないっていうか、その解説聞いた後にもう1回見返せば面白いのかもしれないけど。

 アニメのオチの「おさかの関係」も意味不明じゃなかったですか?いや意味は分かるけどそれでいいの感が半端ない。ラブコメで負けがちな幼なじみが勝つアニメだと思っていたら、幼なじみが勝てないが負けないアニメだった。デッキで例えると、勝ちたいなら負けなければいいじゃないコントロールデッキみたいな。

 キャラパワーは純粋に高いので、女の子たちが好き好き言ってくるシーンとか末晴とデートするシーンとかは普通に良かった。11話くらいで末晴と各3人が思い出の場所に行って想いを語るみたいなのは結構良かった。あと途中登場したメイドさんのパワーがやたら高かったね。あの子が一番可愛かった。あとこれは声優ラジオを嗜んでる弊害なんだけど、モモが喋る度に頭の中で大西沙織お姉さんが「さおにゃんだにゃん?」って呟いてきて笑ってしまう。

 OPもEDも良かった。EDをヘッドホンで聞くと水瀬いのりさんと佐倉綾音さんに両側から囁かれる気分を味わえることはあまりにも有名。ちなみに僕がこのアニメで一番面白いと思ったところは、OPの初めでクロが照れながら末晴のアゴを引き寄せているシーンです。なんか見上げながら手玉に取ってくる感じ最高じゃないですか?

f:id:danbell206:20210727011629j:plain

あ~いいっすね

 

究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら

ストーリー★★☆☆☆

 キャラ ★★☆☆☆

  曲  ★★★★☆

 タイトルが長すぎるんじゃ、覚えられん。面白いところだけを拾ったらそこそこ面白かった気もするが、全体的に見るとおもんなかった。なんかゴミみたいなフルダイブRPGゲームをなぜか主人公がプレイし続けるという話。1話で主人公のヒロくんが事故とはいえ幼馴染の兄貴を殺してしまった時はかなり爆笑して、なんか面白そうやなと思ってた時期が私にもありました。最悪のスタートを切ってその後も特に良いこともなく、本当にヒロくんがこのゲームを続ける意味が分からなかった。せっかくやめそうになったと思ったら妹が謎な引き止め方してきて結局やめなかったし。なんかもうちょっとこのゲームをやるメリットを我々に提示してほしかったよなぁ。

 ストーリーでも光るところは確かにあって、6話でヒロがアリシアに追い詰められた時の脱出方法が「アリシアに告白する」だったのはかなり納得したし、終盤でゴブリンが実は可哀想なやつだったってのは、伏線もそこそこ張ってて素直にそう来たかと驚いてしまった。他ヒロがいじめられたりしてるのは基本ただの胸糞だったので面白くなかった。あとこのクソゲー攻略サイトはなかなか面白かった。

 このクソゲーには称号という機能があるんだけど、親友を殺したというアイデンティティが強すぎて何をしても親友殺しの称号が付きまとってたのは草だった。最高の親友殺し(ベストオブベストフレンドキラー)ってなんだよ。幼女性愛の親友殺し(ロリータコンプレックスベストフレンドキラー)ってなんだよ。称号が多彩なゲームは神ゲーの法則。

 レオナさんが性格悪すぎてとにかく不快だった。最初の方は助言や軽い手助けをしてくれてたからまだ許せるけど、中盤以降はただただそこにいるだけで罵詈雑言飛ばしてくる羽虫になっていた。シリアスな場面で無駄にボケてギャグにしようとしてくるけどただ寒いだけだった。

 OPは普通にかっこよかった。EDはなんかよく耳に残りましたよね。

 

結城友奈は勇者である ちゅるっと!

ストーリー★☆☆☆☆

 キャラ ★★★☆☆

  曲  ★★☆☆☆

 ちぇるーん☆ すばせかの後ろにやってたから見たけど特に感想ないっす。知らないキャラが沢山出てきた。あとなんかソシャゲで言うところの同名キャラみたいなのが同時に出てきてたから画面に同じ人が沢山いて分かりづらかった。

 

C)

さよなら私のクラマー

ストーリー★☆☆☆☆

 キャラ ★☆☆☆☆

  曲  ★★★★☆

 おもんなかった。サッカーしてる時間があまりにも少なすぎるんだよな。最初の方に長めにやった試合はちょっと面白く、強豪チームと試合して実力差を見せつけられるっていうよくある展開ではあったんだけど、主人公チームの強い人たちもしっかり力を見せつけられるような、ミラクルプレーのところは心動かされるようないい感じの試合だった。ただそれからほぼサッカーすることなくダラダラダラダラおもんない茶番を見させられ、中盤くらいには意味の分からん時代劇みたいな映像を2分くらい流されて流石に頭を抱えた。茶番は本筋が面白いアニメにしか許されないんだよな。終盤になってやっと試合始まったと思ったらまた負け試合で、それも最後まで映されない適当っぷり。一体これは何のアニメだったんでしょうか。

 まあこれは原作準拠なのかもしれんけど、キャラデザがあんまり可愛いとは言えなかった。あと金網の向こうで試合を観戦する人たちの顔の部分だけ金網透過するやつ、あれ意味あります?すげえ違和感しかなかったんだけど。作画に違和感のあるアニメは内容をまともに見れないので良くない。

 OP,EDはなんかスポーツアニメっぽい歌で結構良かった。悪くないだろう。

 

ダイナ荘びより(第1クール)

ストーリー★☆☆☆☆

 キャラ ★☆☆☆☆

  曲  ☆☆☆☆☆

 1クールで終わらなくて泣いてしまった。何がしたいのか、何を楽しめばいいのか分からなかった。有名な俳優と芸人を起用してるけど、今めっちゃ売れてるってわけでも別にアニメ映えする声なわけでもないし謎だった。内容も虚無で、よく肉食とか絶滅とかをネタにしてたけど基本寒い。このアニメで唯一笑ったのは、ダイナ荘びよりを見たという子供からのお便りを読む回。「あんなの恐竜じゃないし面白くない」みたいな内容で、なんだ制作陣もちゃんと自覚してんのかと思った。

 一応EDみたいなのがあったけどこれがまた嫌いでしたね。映像が狂気的だったんだけど、可愛さのない狂気映像見ると吐き気してくる。

 

バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!

ストーリー★☆☆☆☆

 キャラ ★★☆☆☆

  曲  ★★★★☆

 面白くなかった。結局最後まで設定はよく分からなかったし、描きたかったのは大運動会の裏に隠れた陰謀っぽくて競技はどうでも良かったみたいだし、あと遅い時間にやるから眠かった。なんかまじで真面目に見てなかったから何も記憶ないわ。実況の人の顔が嫌いすぎてすっとイライラしてた記憶しかない。

 このアニメの唯一の見どころは、合間に流れる近藤玲奈さんのEDのMVのCMだった。あれを見てから近藤玲奈さんに恋をしてしまった。

 

切ったアニメ

擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD

 ・・・3話くらいまで見た。まあよく話分かんなかったし見なくていいかなと思った。

 

セスタス -The Roman Fighter-

 ・・・テーマと作風と作画からゴミの臭いがしたので2話で切った。

 

セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-

 ・・・3話くらいまで見た。退屈だったしまあどうせソシャゲ原作は面白くならねえから見なくていいかなと思った。

 

ドラゴン、家を買う

 ・・・2話くらいまで見た。流石におもんなさすぎた。OPのオーイシお兄さんの歌はめっちゃ好き。

 

Fairy蘭丸 ~あなたの心お助けします~

 ・・・絶対見なくていいと思ったけど興味本位で1話だけ見た。正解だった。

 

MARS RED

 ・・・これはちょいちょい感動的な話とかあって6話くらいまで見た気がするけど、なんかおもんなくなったので見るのやめた。

 

 

総括

 なんか……長くね?もっと簡潔にスパッと感想書けたら時間もとられなくて助かるんだけどなぁ。まあこのブログの本懐は備忘録なので、長ければ長いほど良いというのはある。あと今回はちゃんと校正をしたので誤字は一切ないよ(傲慢)。ちなみに丁寧語と普通語が混在しているのとか「ら抜き言葉 い抜き言葉」とかは仕様です。俺から発せられる素直なサウンドを感じてくれ。以上。